日本遺族会が厚生労働省から補助を受けて実施している「戦没者遺児による慰霊友好親善事業」では、令和6年度の参加者を募集している。この事業は、亡き父等の戦没地を訪れ、慰霊追悼を行うとともに、現地の小学校や医療施設等を訪問し友好を深めることを目的としている。
本事業は来年度の令和7年度に終了するが、終戦80年及び事業実施35周年を記念し国に要望している洋上慰霊の実施が実現した場合は、令和7年度は洋上慰霊とフィリピン地域のみを実施する予定にしており、他の旧戦域は本年度で最後の実施となる。
なお、戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐことを目的に、青年部育成の一環として、付添者で戦没者の孫、ひ孫、甥、姪は国より3分の1の補助が受けられるため、是非この機会に一人でも多くの遺児に青年部と共に参加願いたい。
募集要項は次の通り。
▼参加費 10万円。
東京等に集合し、結団式及び渡航に係る説明会を行う。なお、集合場所まで及び解散場所からの交通機関は自身の手配となる。また、移動に係る国内交通費及び帰国時の宿泊代、渡航手続き手数料等費用は、個人負担となる。
※付添者の補助は、実際に掛かる旅行費用の3分の1が対象となる。
▼参加資格 戦没者の遺児。(周辺公海上を含む実施地域で父等を亡くした方に限る)
▼申込方法 在住する各都道府県遺族会事務局へ。
参加者の資格審査には、申込書の記載内容を確認するため、事前に申込書を取り寄せ、記入項目に不明な点(戦没者の部隊等)は各遺族会に相談し、記入した上で提出願いたい。
なお、申込多数の場合は選考となる。
実施地域や実施時期等は、相手国や交通機関等の事情で変更、延期、中止となる場合がある。参加者の高齢化に考慮し、看護師が同行する。
▼実施地域及び時期 実施計画概要参照。
㊟インド、マーシャル諸島地域は、申込締切が実施予定日の4か月前となる。
日本遺族会が厚生労働省から補助を受け実施する「戦没者遺児による慰霊友好親善事業」では、令和5年度はインド地域を9年振りに計画するなど、参加者を募集している。また、本年度より付添者となる戦没者の孫、ひ孫、甥、姪の旅費に対する補助が一部認められたので、一人でも多くの遺児に青年部世代とともに参加願いたい。
本会が厚生労働省から補助を受け実施する「戦没者遺児による慰霊友好親善事業」の本年度計画概要をお知らせする。
本事業は、戦没者の遺児を対象とし、亡き父等の戦没地周辺を訪れ慰霊追悼を行うとともに、現地の方々との友好親善を深めることを意図としている。
なお、本年度より戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐことを目的に、青年部育成の一環として、戦没者の孫、ひ孫、甥、姪が付添者として遺児に同行する場合には、国より3分の1の補助(※1)が受けられることとなった。一人でも多くの遺児に青年部と共に参加願いたい。
募集要項は次の通り。
▼参加費 10万円。
▼時期及び地域 実施計画概要参照
※東京等に集合し、結団式及び渡航に係る説明会を行う。なお、集合場所まで及び解散場所からの交通機関は自身の手配、負担となる。また、帰国時の宿泊代、渡航手続き手数料等、さらに日本国内外問わず、新型コロナウイルス感染症対策によるPCR検査等の費用は、個人負担となる。
▼参加資格 戦没者の遺児。(周辺公海上を含む実施地域で父等を亡くした方に限る)
▼申込方法 在住する各都道府県遺族会事務局まで
参加者の資格審査には、申込書の記載内容を確認するため、事前に申込書を取り寄せ、記入項目に不明な点(戦没者の部隊等)は各遺族会に相談し、記入した上で提出願いたい。
なお、申込多数の場合は選考となる。
実施地域や実施時期等は、相手国や交通機関等の事情で変更、延期、中止となる場合がある。また、新型コロナ等の感染状況は、各地域の締切日を待って慎重に判断するので、予めご了承いただきたい。参加者の高齢化に考慮し、看護師が同行する。
事業の参加地域によっては、ワクチン接種証明書、スマートフォン等が必要となる。
※1 青年部付添者の補助は遺児の参加費からではなく、旧戦域での旅行費用(実費)に対する補助となる。
※2 インド、マーシャル・ギルバート諸島地域については、申込締切が実施予定日の4ヵ月前となる。
日本遺族会は、厚生労働省から補助を受け実施している戦没者遺児による慰霊友好親善事業の実施30周年記念誌作成に伴う座談会を開催し、同事業に参加した遺児14人が当時を振り返り、世界の恒久平和に寄与する本事業の意義を広く伝えるために参加者の増加を図る方途や今後の在り方等について意見を交わした。
座談会は、12月14日午前10時より参議院議員会館の特別会議室で、厚生労働省社会・援護局佐藤宏事業課長らが同席し、過去に同事業に参加経験のある各都道府県遺族会の支部長等全国五つのブロックから選ばれた14人が、同事業を振り返り様々な意見が述べられた。
始めに、水落敏栄本会会長が同事業の成り立ちに触れながら「この事業の素晴らしさは、亡き父への慰霊に留まらず、戦禍に巻き込まれた旧戦域の方々と友好親善を図るところにあり、訪ね重ねた交流が、大きな国際親善に繫がった。実施30年にあたり、改めて同事業の素晴らしさを考え、より良い事業とすべく、忌憚ない意見を出していただきたい」と挨拶があった。
出席者は事前に回答したアンケートを基に、海外での慰霊巡拝の日程、現地での友好親善、参加者を増やす工夫や事業への思い等について意見を述べた。
特に、高齢化する遺児の参加者に同行する付添人(配偶者、孫、ひ孫等)への費用補助、参加者を促進するとともに事業の意義を一般に周知するための広報費の増額などが強く要望された。
また、同事業への複数回の参加や意義ある事業の継続を希望する意見が多くあった。
日本遺族会が実施の、戦没者遺児による慰霊友好親善事業では、令和3年度実施地域で一部地域の中止を決定した。新型コロナウイルス感染症の影響で、実施地域訪問国への入国及び日本帰国後の行動制限等も緩和されず、外務省渡航情報では渡航中止勧告が発出されている現状であり、未だ収束が見えず9地域が中止となった。
令和3年度実施地域で一部中止となった地域は以下の通り。
旧ソ連、旧満州、西部ニューギニア、ボルネオ・マレー半島、東部ニューギニア、ビスマーク諸島、中国、トラック諸島、ミャンマー・タイの9地域。
戦没者遺児による慰霊友好親善事業の実施計画概要はこちらをクリック
募集要項は次の通り。
▼時期及び地域 実施計画概要参照。
なお、実施計画概要で広域地域の※印については、フィリピン地域一次はレイテ島東方沖、ソロモン諸島地域はガダルカナル島北西沖で、マリアナ諸島地域はグアム・サイパン島西方沖で、フィリピン地域二次はルソン島西方沖で、台湾・バシー海峡地域はバシー海峡で洋上慰霊または機上遥拝を予定。
▼参加費 10万円
※東京等に集合し、結団式及び渡航に係る説明会を行う。なお、集合場所まで及び解散場所からの交通機関はご自身の手配になる。また、移動に係る国内交通費及び帰国時の宿泊代、渡航手続き手数料等は個人負担となる。
▼参加資格 戦没者の遺児。参加経験が一年を経過した方(令和元年度以前の参加者)は複数回の応募ができる。
▼申込方法 在住する各都道府県遺族会事務局へ。参加者の資格審査に当たり、申込書の記入項目全てに記入を要するので、事前に申込用紙を取り寄せていただき、記入項目に不明な点(戦没者の部隊等)があれば各遺族会に相談し、条件を満たした上で提出願いたい。なお、申込多数の場合は選考となる。
実施地域や実施時期等は、相手国や交通機関等の事情で変更、延期、中止となる場合がある。
なお、事業実施については訪問実施地域の締切日を待って、新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえ、実施するか否かを決定するので予めご了承願いたい。