日本遺族会では、青年部が平成29年3月に結成後、初めて単独での青年部研修会を11月23日に33の支部より孫、ひ孫、甥、姪、オブザーバーなど含め68人が相集い、開催した。
研修会は午後1時、靖国神社・靖国会館に参集し同10分、西山尚利副部長の進行で古賀千幸副部長の開会の辞で始まり、最初に水落敏栄会長に代わり宇田川剱雄副会長が挨拶。続いて辻正人青年部長、来賓の山口建史靖国神社宮司が挨拶。市来健之助副会長、畔上和男専務理事を紹介した。
日程説明後、参加者は靖国神社参集殿へ移動、奉告参拝後参加者全員で本殿に進み玉串を奉奠した。
参加者は遊就館に移動、案内人のもと館内展示物を視察。その後、徒歩にて昭和館へ移動し、学芸員の案内にて館内視察を行った。
更にKKRホテル東京に移動した参加者は、6時より岩村誠幹事の進行で懇親会を開催。懇親会では水落会長が「戦争の悲惨さを語り継ぎ、世界の恒久平和を希求する活動を青年部と共に活動していきましょう」と挨拶した。
日本遺族会主催のフィリピン戦跡慰霊巡拝について本紙5月号で告知したが、本年度は本会青年部が主体となって企画し、青年部事業の一環として実施する運びとなった。戦争の記憶を風化させないために、慰霊巡拝を体験し、遺族会後継者の育成を目的とした本事業への青年部(孫・ひ孫・甥・姪等)の参加者を募集している。
去る5月15日開催の青年部長会で、青年部事業の七つの柱の一つである「慰霊巡拝への参加」を実現させるため、本会主催のフィリピン戦跡慰霊巡拝を青年部主体で実施することが決まった。戦跡を巡り、戦没者の冥福を祈る慰霊の旅へ多くの遺族会後継者の参加が期待される。
募集要項は次のとおり。
▼実施時期 令和2年1月9日(木)から1月13日(月)の4泊5日。
▼実施地域 ルソン島マニラ及び東方山地、クラーク等。レイテ島オルモック、リモン峠、カンギポット山等の二班を予定。
▼募集人員 40人(予定)
※募集人員を上回った場合は選考となる。
▼参加資格 孫、ひ孫、甥、姪等(青年部員及び遺族会後継者)
※フィリピン地域の関係遺族以外の青年部員等の参加も可能。
▼参加費用 15万円程度
※後継者育成を目的とした事業であるため、本会から参加者に対し助成するので、参加費用は15万程度となる予定。
▼申込締切 11月15日(金)
▼申込方法 申込は在住する各都道府県遺族会の事務局へ。
11月24日、東京文京区の東京ガーデンパレスにおいて女性部から63人、青年部からは戦没者の孫、ひ孫、甥、姪ら61人、オブザーバーなどを含め134人が相集い、日本遺族会女性部・青年部合同研修会が開催された。
研修会は午前十時、岩村誠青年部幹事が進行し、百田節子女性部副部長の開会の辞で始まった。最初に水落敏栄会長に代わり宇田川剱雄副会長が「会を運営するには、目的をしっかり持っていただきたい。そして青年部の皆さんには、我々と一緒に会の運営の手伝いをお願いしたい」と挨拶。続いて三浦妙子女性部長、辻正人青年部長が挨拶した。
次に日本戦没者遺骨収集推進協会専務理事の竹之下和雄氏が「遺骨収集の現状等について」と題して講演し、拝聴した。
午後は女性部、青年部に分かれ、女性部は「後継者の育成」、「女性部の将来像」と題して討議がなされた。また青年部は「青年部事業 七つの柱の行動計画について」と題し、討議がなされた。
午後3時からはそれぞれの研修討議を受けての全体会議が開かれ、女性部は「青年部を育成し、女性部の将来を託せる土壌を作ることに努める」とし、今後、行動していくことが報告された。青年部からは「遺骨収集、慰霊巡拝への参加や、フェイスブックのグループ結成等、出来ることから行動に移すことが大事だ」と確認したと報告した。
研修会は、それぞれ真剣かつ、真摯な討議がなされた。
日本遺族会は5月16日、千代田会館4回会議室で、青年部結成後初の青年部長会を開催した。
会議では英霊顕彰・処遇改善運動の経過ならびに今後の運動方法、平成30年度本会要望事項(平成31年度政府予算に要望すべき事項)、青年部規約の制定等が審議された。
また、各支部青年部の具体的な活動状況、今後の青年部のあり方について活発な意見交換がなされた。
2月18日、日本遺族会に青年部が発足して始めて、全国各地から戦没者の妻二人を含む女性部72人と、戦没者の孫、ひ孫、甥、姪ら72人の青年部、オブザーバーなどを含め155人が東京文京区の東京ガーデンパレスに相集い、日本遺族会女性部・青年部合同研修会及び青年部総会を開催した。