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本会主催 マリアナ戦跡慰霊巡拝を実施

2017年12月08日

事業の取組み, 会員のページ

 本会主催によるマリアナ諸島戦跡慰霊巡拝団は11月27日から12月1日までの五日間、戦没者の遺児とその配偶者、甥、孫、姪の六人が参加し、グアム島、テニアン島、サイパン島の各戦域を巡り、縁の地で祭壇を設え、故郷から持参した懐かしい品々を供えて慰霊祭を執り行い、亡き肉親に涙ながらに語りかけ、冥福を祈った。

中部太平洋戦没者の碑前で追悼式を挙行し献花する遺族

中部太平洋戦没者の碑前で追悼式を挙行し献花する遺族

 マリアナ諸島戦跡慰霊巡拝団(団長・盛川英治事務局次長)の参加者は11月27日、成田空港に集合し、同夜、グアム島に向け出発、28日未明に到着した。

 28日、グアム島中部の旧本田台(現ミッションヒル)に到着。旧明石(現アガナ)湾を望む高台において、戦没者の子が母の苦労を語り、甥は、遠くフィリピンに眠る伯父に追悼を述べた。その後、ジーゴに向かい、グアム平和慰霊公苑を訪れ拝礼した。同日、夕闇迫るサイパン島に到着。

 29日、サイパン空港から2機の小型機に乗り、テニアン島に到着。島南端の56警備隊慰霊碑において、戦没者の子とその妻が、亡き父に近況を報告した。慰霊祭終了後島内を巡るとともに、ガイドの方から、テニアン島内に眠る遺骨の調査が現在進められ、先日、多くの遺骨が見つかったと聞かされる。

 サイパン島に戻り、空港周辺を守備していた部隊が島の南端に追い詰められたナフタン山を望む海岸において、戦没者の孫が、「後世に事実を正しく伝え、風化させないこともこの慰霊の深い意味だと認識した」と語った。

 30日、サイパン神社にて戦没者の姪が亡き伯父に「いつか慰霊の旅に来たかった。今回その願いが叶った」と話された。その後、タポッチョ山、婦女子等が身を投じたスーサイドクリフ、12年前に天皇皇后両陛下が御拝礼されたバンザイクリフ等、戦跡を巡った。同日、スコールが止むのを待ってから、中部太平洋戦没者の碑前において、合同追悼式を挙行した。

 

アメリカ慰霊施設等を視察 日本遺族会創立70周年記念事業

2017年11月15日

お知らせ, 事業の取組み, 会員のページ

 日本遺族会は本会創立七十周年の記念事業の一環として「アメリカ慰霊施設等視察」を実施した。訪問団は、アメリカの慰霊施設であるハワイ州ホノルルのアリゾナ記念館、バージニア州のアーリントン国立墓地等を視察し、戦没者の冥福を祈り、献花等を行った。また、日系アメリカ退役軍人会、OBONソサエティ代表を招いての懇談会も開催した。

 9月21日、宇田川剱雄本会副会長を団長、市來健之助本会副会長を副団長とする訪問団36人は、成田空港に集合し、結団式を行い、夜行便でハワイ州のホノルルへと出発した。日付変更線を超えて、同日の早朝にホノルルに到着した一行は、そのままパールハーバー(真珠湾)に向かった。

真珠湾攻撃での米兵犠牲者の冥福を祈り献花

真珠湾攻撃での米兵犠牲者の冥福を祈り献花

 米軍の旧格納庫を改装して作られた太平洋航空博物館、艦上で日本の降伏文書調印式が行われたアメリカで最後の戦艦と呼ばれる戦艦ミズーリ記念館を見学した訪問団は、パールハーバービジターセンターで父親が第二次世界大戦に日系部隊として参加した日系米国人と交流した。

その後、日本軍の真珠湾攻撃で撃沈された戦艦アリゾナ及びその乗組員を追悼するために戦艦の真上に建設されたアリゾナ記念館に専用船で渡り、館内で戦死した乗組員の名前が刻まれている石碑に献花した。

22日、米軍兵士が眠る国立太平洋記念墓地で戦没者の冥福を祈り、マキキ日本人墓地で千羽鶴を供え慰霊した一行は、ホノルルを出発しサンフランシスコを経由して、23日、首都ワシントンDCに到着した。

午後、アーリントン国立墓地を訪問し、国の管理の下、アメリカ建国から現在にいたるまで国のために戦い命を捧げた兵士や多くの英雄的存在約30万人が埋葬されている広大な敷地内を循環バスに乗って視察し、訓練された衛兵が24時間交替で警護が続けている無名戦士の墓では、宇田川団長、市來副団長、そしてオレゴン州から駆け付けたOBONソサエティ代表のレックス、敬子・ジーク夫妻が訪問団を代表して花輪を捧げた。

アーリントン国立墓地で衛兵を先導に無名戦士の墓で献花

アーリントン国立墓地で衛兵を先導に無名戦士の墓で献花

また夜には、日系アメリカ退役軍人会から五人、OBONソサエティ代表の二人を招待して訪問団主催の懇談会を開催した。懇談会では、退役軍人会の出席者による戦時中の強制収容所での体験談等についてのスピーチや、OBONソサエティの日章旗等の遺品返還活動の紹介などがあり、有意義な意見交換の場となった。

すべての日程を終え、所期の目的を達成した訪問団は、26日、無事帰国した。

 

 

第12回理事会を開催 平成28年度事業報告及び決算を承認

2017年06月16日

お知らせ, 事業の取組み

日本遺族会は5月26日、第12回理事会を東京千代田区・千代田会館で開催した。平成28年度事業報告及び計算書、公益目的支出計画実施報告書の承認、さらには、英霊顕彰運動及び処遇改善運動の経過並びに今後の運動方法、平成30年度政府予算に対する本会の要望事項等が承認された。

 

第12回理事会で挨拶する水落敏栄本会会長

第12回理事会で挨拶する水落敏栄本会会長

 

 会議は午後1時30分、畔上和男専務理事の進行で開会、靖国神社に眠るご英霊に感謝の黙禱を捧げた後、水落敏栄本会会長(参議院議員)は、「遺族会は厳しい財源の問題がある。基本財産、運用財産を取り崩しながら今後、どのように遺族会の運営を進めて行くのかが問題だ。今年、本会創立七十周年の節目の年であるこの機をとらえて、財源を含めて、今後の遺族会のあり方を検討して行かなければならない」と挨拶した。次いで、理事の過半数の出席により会議の成立が確認され、議長に市來健之助副会長が選出され議事へと移った。

 平成28年度事業報告及び決算等で、監事を代表して平田修己氏が監査報告を述べ、審議を経て承認された。次に英霊顕彰及び処遇改善運動、平成30年度政府予算に対する本会の要望事項が審議されいずれも承認された。

 次に本会創立七十周年記念式典の概要について諮られ、関係省庁との調整の結果、平成29年9月19日、東京・港区元赤坂の明治記念館において、三権の長、総務大臣、厚生労働大臣、全国知事会代表、自由民主党役員、本会関係国会議員、本会関係団体代表ら約600人の参列を得て記念式典を開催する事が示された。また、その式典時には、遺族会の活動に対し永年貢献された方々に対して、会長表彰が贈られる事が提案され、いずれも承認された。

本会主催 マリアナ諸島戦跡慰霊巡拝の参加者募集のお知らせ

2017年05月15日

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日本遺族会では、マリアナ諸島戦跡慰霊巡拝の参加者を募集している。

募集要項は次のとおり。

▼実施時期 平成29年11月下旬又は12月初旬の四泊五日で予定

▼実施地域 グアム島、サイパン島、テニアン島等を予定。

▼募集人員 20人(予定)※募集人員を上回った場合は選考となる。

▼参加資格 マリアナ諸島及び周辺海域で肉親を亡くされた戦没者の関係遺族(妻、遺児、孫・ひ孫、兄弟・姉妹、甥・姪、配偶者等)

※原則として、航空機等による長途の移動及び気候・風土の異なる地での旅行に耐えられる健康状態が良好な方に限るので、心配な方は申込みの際に事前に申告願いたい。

▼参加費用 30万円前後

※参加人数により費用及び実施地域は変更する場合がある。また、集合場所の東京までの往復交通費等は別途個人負担となる。

▼申込締切 9月末日

▼申込方法 申込は在住する各都道府県遺族会の事務局へ。

※参加人数が募集人数を大幅に下回った場合は、中止となるので、予めご了承願いたい。

平成29年度政府予算 本会の要望が概ね達成

2017年01月20日

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平成29年度政府予算案は、12月22日午前の閣議で決定した。本会関係では、戦没者遺族の処遇改善に関する要望事項は、公務扶助料、遺族年金等の据え置きをはじめ、遺骨収集事業関係費の拡充強化、戦没者遺児による慰霊友好親善事業の実施等その他の処遇改善項目に係る予算も、概ね概算要求通りに計上された。

 平成29年度政府予算における戦没者遺族処遇改善項目は以下のとおり。

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