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本会が厚生労働省から委託を受け、OBONソサエティと連携し実施している「戦没者等の遺留品返還に伴う調査」事業で、日章旗等の遺留品返還式が滋賀県で行われた。
滋賀県で、サイパン島で戦死した米原市出身の岡田勘平さんの日章旗、フィリピンレイテ島で戦死した東近江市出身の山田芳蔵さんの日章旗、戦地から帰還後に戦病死された甲賀市出身の辻英次さんの軍事手帳がそれぞれ遺族へ返還された。
2月9日、滋賀県庁で行われた返還式には、三日月大造滋賀県知事、富田博明県議会副議長、平尾道雄米原市長、小椋正清東近江市長、岩永裕貴甲賀市長が出席。大長弥宗滋賀県遺族会会長、國松善次滋賀県遺族会相談役立ち会いのもと、三日月滋賀県知事から直接遺族へと遺留品が手渡された。
國松相談役は、「返還されてきた遺留品は無言の語り部である。次の世代や地域に戦争の悲惨さ、平和の尊さ、友好の大切さを伝えてほしい」と語った。
本会が厚生労働省から委託を受け実施している「戦没者等の遺留品返還に伴う調査」事業で、戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に調査依頼があった軍隊手帳について、秋田県遺族連合会、三種町遺族会の捜索により遺族が判明した。
本会が厚生労働省の委託を受け実施している「戦没者等の遺留品返還に伴う調査」事業で、戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった日章旗が三重県、茨城県でそれぞれ遺族に返還された。
本会が厚生労働省から委託を受け、OBONソサエティと連携し実施している「戦没者等の遺留品返還に伴う調査」事業で、日章旗等の遺留品が3県で遺族へ返還された。また、佐賀県遺族会から捜索を依頼された56枚の海軍兵士の肖像写真では、これまで24枚について遺族が判明し、返還が完了している。
日本遺族会は、平成25年からOBONソサエティの遺留品返還活動に協力しているが、平成30年度に「戦没者遺留品の返還に伴 う調査」事業が新たに予算化され本会に事業が委託されてから、遺留品の調査依頼が急増し、それに伴い返還数も増加している。
また、OBONソサエティ以外に本会が直接調査依頼を受けた遺留品についても、返還につながるケースが増えてきている。
特に本年度は、佐賀県遺族会から遺族が所有していた兵士の肖像写真56枚を本会が預かり、調査を続けており、24枚が関係遺族へ返還されている。写真は、昭和18年7月に海軍の工作兵修業が終了し、一人ずつ記念写真を撮った若い水兵で、写真の裏には、自分の名前、住所、戦地へ赴く決意、指導を受けた教班長への感謝の言葉などが記されている
兵庫県、長崎県、高知県で、遺留品がそれぞれ遺族に返還
本会が厚生労働省の委託を受け実施している「戦没者遺留品の返還に伴う調査」事業で、戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった軍隊手帳、日章旗が、山形県と兵庫県でそれぞれ遺族に返還された。
山形県では、米国オハイオ州のジェフ・ブラウンさんが、元米兵の父が戦地から持ち帰り譲り受け保管されていた軍隊手帳が、フィリピン・ルソン島で戦死した山形県上山市出身の冨塚光雄さんのものであることが判明し、遺族の所在も特定された。
11月23日に、上山市戦没者遺族会山口武男会長、漆山房夫副会長、薄沢地区冨塚和彦会長の3人が義理の姪にあたる冨塚昭子さんの自宅を訪れ、軍隊手帳を引き渡すと、昭子さんは、涙を流して喜んでいた。
兵庫県では、米国フロリダ州在住のディオン・ブレイジングさんが元米兵の叔父が戦地から持ち帰った日章旗を譲り受け保管していたが、インターネットでOBONソサエティの活動を知り、遺族への返還を希望していた。今回の調査で、日章旗はフィリピン・ルソン島で戦死した兵庫県姫路市出身の山口則敦さんのものであることが判明し、兵庫県遺族会姫路支部が捜索し、長女の小石則子さんが宝塚市に在住していることが分かり、返還に至った。
則子さんは、ブレイジングさんへ宛てたお礼の手紙の中で、「懐かしさのあまり久しぶりに父の頬擦りを受ける思いで、しっかり胸に抱きしめて眠りにつきました」と日章旗が届いた日のことを伝え、「一人でも多くのご家族に私のような喜びと安らぎの日が訪れることを願っています」と綴っていた。