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日本遺族会は、厚生労働省から委託を受け、東部ニューギニア地域及びビスマーク・ソロモン諸島地域において、平成二十五年度海外未送還遺骨情報収集事業の実施を予定している。本事業は、南方地域において、戦後六十八年が経過した今もなお取り残されたままとなっている戦没者の遺骨に関して集中的に情報を収集し、政府が実施する遺骨帰還事業の促進を図ることを目的としている。
本年度は、東部ニューギニア地域では、東セピック州、モロベ州、マダン州、オロ州等を中心に、ビスマーク・ソロモン諸島地域では、ブーゲンビル島、ニューブリテン島、マヌス島、ガダルカナル島、コロンバンガラ島、フロリダ島等を中心に、調査を実施する。
本事業では現地に調査団を派遣し、現地関係機関並びに現地住民に事業を周知し、情報の提供を呼びかけ、得られた情報に基づき試掘等を行い、一柱でも多くの遺骨の確認に従事する。
なお、本年度実施予定地域について戦没者の残存遺骨情報をお持ちの方は、本会事務局まで情報の提供を協力いただきたい。
電話03・3261・5521(代表)
厚生労働省から委託を受け実施している海外未送還遺骨情報収集事業の東部ニューギニア地域第四次派遣は、十二月八日から二十二日までの十五日間、モロベ州ワウ方面、マダン州マダン近郊及びボギア方面の調査を実施した。
日本遺族会は、厚生労働省から委託を受け実施している海外未送還遺骨情報収集事業で、東部ニューギニア地域に第三次派遣団、ビスマーク・ソロモン諸島地域に第二次並びに第三次派遣団をそれぞれ派遣した。
各派遣団は、州政府等の現地行政機関に対し本事業の取組みについて説明し、可能な限り村落を訪問して事業PR用ポスター及びパンフレットを配布し、日本兵の残存遺骨に関する情報の提供を呼びかけるとともに、寄せられた情報を基に、情報場所を踏査し試掘するなどして、遺骨の確認に努め、地権者及び発見者等から受領の了承が得られた遺骨は、政府の遺骨帰還団が訪問するまでの間、現地の保管施設に安置した。
本会調査団が確認・受領した遺骨柱数(推定)
東部ニューギニア第三次派遣団 178柱
ビスマーク・ソロモン第二次 17柱
同 第三次 158柱
日本遺族会は、東部ニューギニア第一次派遣団を八月十八日から九月一日までの期間、パプアニューギニアのモロベ州へ、第二次派遣団を九月一日から十八日までの期間、東セピック州及びサンダウン州(西セピック)へ派遣した。