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日本遺族会は、厚生労働省から委託を受け実施している海外未送還遺骨情報収集事業の東部ニューギニア地域において、第二次及び第三次派遣団をパプアニューギニア・モロベ州に相次いで派遣し、現地住民にポスター、パンフレットを配布し事業の周知を図るとともに、残存遺骨に関する情報の提供を呼びかけ、情報場所の確認及び試掘を実施するなどして、遺骨の確認に努めた。
厚生労働省主催の遺骨収集帰還事業が相次いで実施された。
硫黄島
「硫黄島第四回開削調査立会」が九月十九日から二十六日まで実施され、本会から一人を派遣し、遺骨が残存する可能性の高い壕やトーチカなど、各団体から選出された代表者が立ち会い硫黄島内約三十カ所で調査が行われた。
また、「硫黄島第三回特別派遣」が十月二十二日から三十日まで実施され、本会から六人を派遣し、開削調査で確認された壕で作業が行われ、期間中に十八柱が収容された。作業を行った壕は、今後の派遣団が継続して作業を行うことを予定している。
日本遺族会は、厚生労働省から委託を受け実施している海外未送還遺骨情報収集事業のビスマーク・ソロモン諸島地域第二次派遣団団二人をソロモン諸島に派遣し、八月十七日から三十一日の期間、フロリダ島、コロンバンガラ島、ニュージョージア島等で残存遺骨について調査した。
成田を出発し、首都ホニアラに到着した調査団は、在ソロモン日本大使館、ホニアラ国立博物館を表敬訪問し、事業説明及び協力を依頼し、調査に入った。
派遣団は、フロリダ島、コロンバンガラ島、ニュージョージア島ムンダ周辺で、過去に調査した村落を再度訪問し、現地の協力者に面談し情報を収集、試掘を行うなどして遺骨の発見に努めた。ガダルカナル島では、バラナ村、レレイ村の協力者に収容作業を依頼し、ギフ高地、シーホースリッジ、タンボハ等で収容された遺骨を複数受領した。
拝礼式で献花する畔上和男本会専務理事=9月3日、厚生労働省で
海外未送還遺骨情報収集事業のビスマーク・ソロモン諸島地域第三次派遣団は、九月七日から二十一日までの期間、ブーゲンビル島のタロキナを中心に調査を行い、昨年に引き続き住民や現地行政機関の協力を得て、日本兵遺骨推定四百五十九柱を確認して収骨した。
現地住民の協力で塹壕跡などから発見された戦没者の遺骨の一部=9月14日、ブーゲンビル島タロキナで
日本遺族会は、厚生労働省から委託を受け実施している海外未送還遺骨情報収集事業の東部ニューギニア地域において、第一次派遣団2人をパプアニューギニアに派遣し、7月27日から8月10日の期間、オロ州サナナンダ、ギレオ、ブナ、ゴラリ、ピリベ等で残存遺骨に関する情報を収集し、情報場所の確認及び試掘を実施するなどして、遺骨の確認に努めた。