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日本遺族会は、厚生労働省の委託事業である海外未送還遺骨情報収集事業のビスマーク・ソロモン諸島地域で、平成28年度第4次調査団2人をパプアニューギニアのニューアイルランド州へ派遣し、2月4日から18日の期間、残存遺骨に関する調査を実施した。
日本遺族会は、厚生労働省の委託事業である海外未送還遺骨情報収集事業の東部ニューギニア地域で、平成28年度第5次調査団2人をパプアニューギニア東モロベ州へ派遣し、1月14日から28日の期間、残存遺骨に関する調査を実施した。
首都ポートモレスビーを経由してモロベ州ラエに到着した調査団は航空機で北海岸のワスへ移動し、ワスからボートでナンバワリワ村を訪れた。村に民泊し、現地住民らへ聞き取りし、戦闘があった場所が日本兵の埋葬地となっているという証言に基づき試掘した結果、13柱を収容した。ナンバリワ村からさらにボートでシアルムへと向かい、シアルム、フィシュハーフェン周辺を車両で廻り、ワンドカイ村で一柱、ジベバネン村で多くの遺留品とともに8柱を収容した。
また、ヘリコプターをチャーターし、サラワケット山系のムバンジン、アベン、サカラン、ツウェップ、バワンを踏査し、住民に事業周知用のポスター及びパンフレットを配布して、情報提供を呼び掛けた。
今回受領した遺骨の総数は22柱で、ラエの一時保管場所に安置し、今後予定されている遺骨収集派遣団により日本へ帰還する。
現地住民の協力を得て埋葬地を試掘する=1月18日、ナンバリワ村で
ビスマーク・ソロモン諸島地域
【第5次派遣】
日本遺族会は、厚生労働省の委託事業である海外未送還遺骨情報収集事業のビスマーク・ソロモン諸島地域で、平成28年度第五5次調査団2人をパプアニューギニアのブーゲンビル島へ派遣し、3月4日から18日の期間、残存遺骨に関する調査を実施した。
首都ポートモレスビーからブカ島に到着した調査団は、車両を借上げ、ブーゲンビル島に入り、調査を開始した。初めにアラワに滞在し、昨年七月の調査で未踏査だったカイノ村を訪れ、日本軍の埋葬地と伝えられている場所を視察したほか、アミオン村で現地住民の情報に基づき二か所で試掘を行ったが、遺骨の発見には至らなかった。
その後、調査団は、南部のブインに滞在し、ブイン地区、シワイ地区、バナ地区で、特に戦闘が激しかったエレベンタ、ミオ川、ホンゴライ川、プリアカ川周辺の村々で住民に事業を周知し、情報の提供を呼びかけた結果、モシゲタ、ママガタ、マイカ等で16柱を確認し受領した。
また、厚生労働省が豪州軍戦争記念館で資料調査して得た埋葬地情報に基づき、現地住民の案内でプリアカ川近くのスレ―ターズノール(豪州台)を踏査した。さらに過去に遺族から本会へ寄せられた情報を基に、バインの戦闘で戦死した遺骨が埋葬されている場所(バイン三叉路)を確認した。資料によるとスレ―ターズノールには311体、バインには112体が埋葬されており、今後いずれの埋葬地も試掘の許可等について地権者と交渉し、早急に遺骨の収容に努めなければならない。
【第4次派遣】
日本遺族会は、厚生労働省の委託事業である海外未送還遺骨情報収集事業のビスマーク・ソロモン諸島地域で、平成28年度第4次調査団2人をパプアニューギニアのニューアイルランド州へ派遣し、2月4日から18日の期間、残存遺骨に関する調査を実施した。
平成27年度 海外未送還遺骨情報収集事業
未送還情報収集
派 遣 名:ビスマーク・ソロモン諸島第5次
期 間:2月6日~20日
地 域:ガダルカナル島、チョイセル島、ピエズ島、ファウロ島カリキ村、ニュージョージア島ムンダ周辺等
本会派遣者数:2人
収容柱数:推定57柱
未送還情報収集
派 遣 名:ビスマーク・ソロモン諸島第4次
期 間:1月16日~30日
地 域:ブカ島北部トウハチ村、ブーゲンビル島中部タロキナ等
本会派遣者数:2人
収容柱数:推定286柱
日本遺族会は、厚生労働省から委託を受け実施している海外未送還遺骨情報収集事業の東部ニューギニア第四次派遣団を、十一月九日から二十三日までの期間、パプアニューギニアの東セピック州とサンダウン州に派遣した。
派遣団は、東セピック州のボイキンからソワムを経由してサンダウン州アフアまでの村々と、アンゴラム方面のマンセップ、ガビエン及びマプリック方面のウルプ、スワヌンブなどを周り、住民にポスター、パンフレットを配布して事業説明を行い、残存遺骨に関する情報の提供を呼びかるとともに、情報場所の確認及び試掘を実施するなどして、遺骨の確認に努めた。 (続きを読む..)