戦後75年の節目に平和への願いを広げようと、徳島県遺族会が靖国神社に奉納した「出征を見送る家族の像」の除幕清祓式が10月16日執り行われた。
日本遺族会を代表して宇田川剱雄副会長が出席し、飯泉嘉門全国知事会会長・徳島県知事ら約五十人が参列する中、同神社外苑の「慰霊の庭」に建立された像が除幕された。増矢稔徳島県遺族会会長は「像を見た人に残された家族の情が伝わり、戦争と平和を考えるきっかけになれば」と挨拶した。
この像は、鎌田邦宏彫 刻家の制作で、徳島県遺族会が平成二十九年に同県護国神社に建立したのと同型のブロンズ製、出 征する兵士の両親、乳児を抱いた妻、子が、帰還 を願い、見送る様子を表現している。高さ1・2㍍の台座の上に1・1㍍~1・8㍍の4体を載せ、亡くなった兵士に対する家族の思いをつづった碑文も取り付けられている。
日本遺族会は「日本遺族会事務局Facebook」を開設し、8月15日から公開しています。
初めに「戦後75年緊急企画~日本全国から平和への思いをつなげよう~」として、全国各地で行われている追悼式、慰霊祭等の様子について、各支部から届いた写真を掲載して紹介しました。
戦争の悲惨さ平和の尊さを伝えていくことを目的とし、より多くの方に本会の活動を知ってもらえるよう、Facebookを通じて、これからも本会そして支部のさまざまな取り組みを紹介していきます。
令和3年度政府の予算編成に先立って各府省庁は翌年度の政策実施にあたり必要な経費の見積りを概算要求書として、例年8月末に財務省に提出しているが、今年は新型コロナウイル感染症対策など緊要な経費は別枠計上を認めたため1カ月遅れの9月末の提出となっている。本会では、本部・支部一体となって、要望事項実現のため陳情運動を展開している。
7月17日、令和三年度政府予算編成の指針となる「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太方針)が閣議決定された。平成十三年の方針策定開始以来初めて遺骨収集を推進するとの文言が盛り込まれた。昨夏の遺骨取り違えに端を発した遺骨収集事業の問題に対し、改めて遺族の心情を第一とした遺骨収集の推進を要望し続けた本会の活動が実を結んだ。
7月3日、水落敏栄本会会長は、自民党政務調査会内に設置されている「戦没者遺骨に関する特命委員会(以下、遺骨特命委)」の尾辻秀久委員長(本会名誉顧問)に代わり党政調会長室を訪れ、骨太の方針への戦没者遺骨収集事業の文言追加についての文書を手渡した。
75年前の沖縄戦では、住民を巻き込んだ激しい地上戦で20万人を超える人が犠牲となった。沖縄県は、旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる6月23日を「慰霊の日」としており、糸満市摩文仁の平和祈念公園で毎年沖縄県主催の全戦没者追悼式が開かれている。今年は新型コロナウイルスの影響により大幅な縮小規模で開催された。
今年は、新型コロナウイルスの影響で県外からの来賓や一般の県民の参列は見送られ、これまで五千人規模だった参列者は県内の招待者百六十人余りとなり、正午に一分間の黙禱を捧げ、式典が挙行された。