日本遺族会は6月10日、第10回評議員会、第18回理事会を東京千代田区の靖国会館で開催した。第10回評議員会では、評議員の一部改選、理事の選任、平成30年度計算書類等が諮られ、何れも承認された。第十八回理事会では、任期満了に伴う役員改選が行われ会長、副会長等新役員が全会一致で決定した。
第10回評議員会は午後一時に始まり、水落敏栄本会会長(参議院議員)の挨拶の後、議長に静岡県の大石功氏が選出され議事が進められた。
はじめに評議員の一部改選、理事の選任諮られ、何れも原案通り承認された。その後、平成30年度計算書類等について諮られ承認された。また、英霊顕彰・処遇改善運動の経過並びに運動方法、令和二年度政府予算に対する本会の要望事項等報告された。
午後3時30分からは、第18回理事会が開催され、議長に狩野安理事が選出され、任期満了に伴う役員改選について審議された。
会長、副会長、専務理事の選定については、本会に設置した役員選考委員会の國政隆昭委員長(鳥取県)が、4月17日に開催した役員選考委員会の選考結果を報告し、全会一致で決定した。また常務理事の選定について諮られ決定した。さらに名誉顧問、顧問が推薦され、会長が委嘱した。
新役員は次のとおり
(敬称略)
会 長 水落 敏栄
副会長 宇田川剱雄
同 市來健之助
名誉顧問 古賀 誠
同 尾辻 秀久
顧 問 森田 次夫
専務理事 畔上 和男
常務理事 永澤庄一郎、狩野安、山田大、國政隆昭、山下裕子、須賀宏江
監 事 田原 政信、池中征司
理 事【本部】水落敏栄、宇田川剱雄、畔上和男、狩野安、須賀宏江
【北海道】谷口達夫【岩手】甘竹勝郎【宮城】永澤庄一郎【山形】髙橋千藏【神奈川】岩田全弘【埼玉】江田肇【静岡】杉山英夫【栃木】木村好文【長野】横田久【富山】田林修一【福井】川崎善雄【岐阜】山田大【滋賀】大長弥宗治【和歌山】杉本正博【大阪】岡倉三郎【鳥取】國政隆昭【岡山】須々木壽志【山口】市來健之助【徳島】増矢稔【高知】大石綏子【佐賀】山口貢【長崎】山下裕子【宮崎】関谷忠【沖縄】宮城篤正
評議員(一部改選のみ記載)【神奈川】柴田倭敏【群馬】清水基衛【富山】中川祐吉
一般財団法人日本文化興隆財団が、硫黄島の戦没者遺族を対象とした、硫黄島訪島事業の参加者を募集していますのでご紹介いたします。
問い合わせ先:公益財団法人日本文化興隆財団 電話03-5775-1145
※この事業は日本遺族会主催ではありませんので、詳しいお問い合わせは日本文化興隆財団へお願いいたします。
日本遺族会主催のフィリピン戦跡慰霊巡拝について本紙5月号で告知したが、本年度は本会青年部が主体となって企画し、青年部事業の一環として実施する運びとなった。戦争の記憶を風化させないために、慰霊巡拝を体験し、遺族会後継者の育成を目的とした本事業への青年部(孫・ひ孫・甥・姪等)の参加者を募集している。
去る5月15日開催の青年部長会で、青年部事業の七つの柱の一つである「慰霊巡拝への参加」を実現させるため、本会主催のフィリピン戦跡慰霊巡拝を青年部主体で実施することが決まった。戦跡を巡り、戦没者の冥福を祈る慰霊の旅へ多くの遺族会後継者の参加が期待される。
募集要項は次のとおり。
▼実施時期 令和2年1月9日(木)から1月13日(月)の4泊5日。
▼実施地域 ルソン島マニラ及び東方山地、クラーク等。レイテ島オルモック、リモン峠、カンギポット山等の二班を予定。
▼募集人員 40人(予定)
※募集人員を上回った場合は選考となる。
▼参加資格 孫、ひ孫、甥、姪等(青年部員及び遺族会後継者)
※フィリピン地域の関係遺族以外の青年部員等の参加も可能。
▼参加費用 15万円程度
※後継者育成を目的とした事業であるため、本会から参加者に対し助成するので、参加費用は15万程度となる予定。
▼申込締切 11月15日(金)
▼申込方法 申込は在住する各都道府県遺族会の事務局へ。
日本遺族会は5月24日、第17回理事会を東京千代田区・千代田会館で開催した。平成30年度事業報告及び計算書、公益目的支出計画実施報告書の承認、さらには、英霊顕彰運動及び処遇改善運動の経過並びに今後の運動方法、令和二年度政府予算に対する本部・支部の要望事項等が審議された。
会議は午後1時30分、畔上和男専務理事の進行で開会、靖国神社に眠るご英霊に感謝の黙禱を捧げた後、水落敏栄本会会長(参議院議員)は、「新しい令和の時代が、平成の御代と同様に戦争のない平和な御代となりますよう皆様とともに、先輩や先達が築いた光輝ある遺族会の活動を今後も続けて参りたい」と挨拶した。次いで、森田次夫顧問から挨拶があった。
議事に入る前に理事の出席者数を確認し、会議の成立が確認された後、議長に市來健之助副会長が選出された。
議事に移り、最初に平成30年度事業報告及び決算等が説明された後、監事を代表して池中征司氏が監査報告を述べ、審議を経て承認された。次に平成30年度公益目的支出計画実施報告書、平成30年度本会諸会計予算の第一次補正、英霊顕彰及び処遇改善運動が承認された。その後、令和二年度政府予算に対する本会・支部からの要望事項が審議され、6月10日開催の評議員会を経て取りまとめることが承認された。
日本遺族会は5月13日、全国の女性部幹部86人が東京の靖国会館に参集し「女性部結成65周年の集いを」開催した。靖国神社にて奉納式及び奉告参拝、靖国会館で研修会を開き、靖国神社山口宮司による記念講演といった記念行事を実施した。
本会女性部は昭和二29年に婦人部協議会として発足し、平成18年に戦没者の妻に女性の遺児を加え、名称を婦人部から女性部と改正し本年六十五周年の節目の年を迎えた。これを記念し「女性部結成65周年の集い」を開催した。
本会からは水落敏栄会長(参議院議員)、宇田川剱雄・市來健之助両副会長、畔上専務理事らが出席した。
午前11時、百田節子女性副部長の開会の辞で始まり、初めに水落会長が「時代は令和となり、私たち遺族会は後継者育成という大きな課題を抱えているが、世界の恒久平和を希求する活動を次世代に繋げるべく、青年部と共に活動していきましょう」と挨拶した。次に三浦妙子女性部長が「光輝ある遺族会の後継者として青年部が自立していくため、女性部の環境を整え、育成、指導、支援していくことが必要だ」と挨拶した。
午前11時30分、靖国神社参集殿にて、奉納式が行なわれ、三浦部長は玉串料を山口建史宮司に渡し、宮司から女性部に対し感謝状が贈呈された。続いて奉告参拝が行なわれ、参加者全員で本殿に進み玉串を奉奠した。
午後1時15分から、靖国神社山口建史宮司による「靖国神社の本質」を演題とした記念講演が行われ参加者は熱心に聞き入った。講演後、野間征子女性副部長の閉会の辞で終了した。