日本遺族会では、厚生労働省から補助金を受け実施している「戦没者遺児による慰霊友好親善事業」の参加者募集を行っているが、新型コロナウイルス感染症の影響により、今年度はすでに複数の地域が中止となっている。今後の諸地域の実施の有無については、各地域の締切日を待って感染症の状況等を踏まえ決定することにしている。
75年前の沖縄戦では、住民を巻き込んだ激しい地上戦で20万人を超える人が犠牲となった。沖縄県は、旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる6月23日を「慰霊の日」としており、糸満市摩文仁の平和祈念公園で毎年沖縄県主催の全戦没者追悼式が開かれている。今年は新型コロナウイルスの影響により大幅な縮小規模で開催された。
今年は、新型コロナウイルスの影響で県外からの来賓や一般の県民の参列は見送られ、これまで五千人規模だった参列者は県内の招待者百六十人余りとなり、正午に一分間の黙禱を捧げ、式典が挙行された。
日本遺族会は、新型コロナウイルス感染症予防対策のため、6月17日に開催を予定していた第12回評議員会を5月の第20回理事会に続き、会議を開催することなく書面による決議を行った。書面決議に諮られた理事及び評議員の一部改選など四つの決議事項は、何れも評議員各位の同意を得て承認された。
日本遺族会では、令和二年度事業計画で社会奉仕活動の推進として、本会が平成11年度から3年間でミャンマー(旧ビルマ)に建設贈呈した3校の小学校の修繕費用について寄附金を募ることとなりました。
本会は平成11年度に、先の大戦で18万の将兵が散華されたミャンマー(旧ビルマ)の子供たちのために小学校を建設するための基金を創設し、同年度から建設、ヤンゴン市内の北オカラッパ小学校、アキャブ市内のバンドータズー小学校、ペグー市内のカドウインチャン小学校が計画通り建設され、竣工記念式を経てそれぞれ贈呈しました。
本会では戦跡慰霊巡拝や慰霊友好親善事業(遺児巡拝)の際にはその都度小学校を訪問して学用品や衣料等を寄贈してきましたが、建設から二十数年が経過し校舎等も老朽化が進んでいることから関係ご遺族をはじめ広くご遺族の皆様から寄附を募り、修繕費用に充てたいと考えております。
ついては、「ミャンマー小学校修繕募金」として次の通り、口座を開設いたしましたので、ご賛同の方はお振込みをお願いいたします。
・口座番号 三井住友銀行神田支店 当座預金 1015126
・口座名 一般財団法人日本遺族会=ザイ)ニホンイゾクカイ
・募金単位=一口3千円~
「戦没者等の遺族に対する特別弔慰金」(第十一回特別弔慰金)について、請求手続きが始まりました。
制度の概要
今日の日本の平和と繁栄の礎となった戦没者等の尊い犠牲に思いをいたし、国として改めて弔意の意を表するため、戦没者等の遺族に特別弔慰金が支給されます。
支給対象者
令和2年4月1日(基準日)時点で、「恩給法による公務扶助料」や「戦傷病者戦没者遺族等援護法による遺族年金」等を受ける戦没者等の妻や父母がいない場合に、次の順番による先順位の遺族一人に支給されます。
一.令和2年4月1日までに戦傷病者戦没者遺族等援護法による弔慰金の受給権を取得した方
二.戦没者等の子
三.戦没者等の①父母、②孫、③祖父母、④兄弟姉妹
四.右記以外の戦没者等の三親等内の親族(甥、姪等)
※戦没者等の死亡時まで引き続き一年以上の生計関係を有した方に限られます。
※請求手続きの簡素化のため「同意書」が廃止されたので、同順位の方が複数いる場合は、話し合いのうえ、代表して請求する方を決めてください。
支給内容
額面二十五万円、五年償還の記名国債
※国債の償還金は、令和三年から毎年一回、年五万円ずつ支払われます。
請求期間
令和2年4月1日から令和5年3月31日まで
請求窓口
詳しくは、お住まいの市区町村の援護担当課へお問い合わせください。