海外未送還遺骨情報収集事業のビスマーク・ソロモン諸島地域第三次派遣団は、九月七日から二十一日までの期間、ブーゲンビル島のタロキナを中心に調査を行い、昨年に引き続き住民や現地行政機関の協力を得て、日本兵遺骨推定四百五十九柱を確認して収骨した。
現地住民の協力で塹壕跡などから発見された戦没者の遺骨の一部=9月14日、ブーゲンビル島タロキナで
地域:マリアナ諸島
期間:10月1日~7日
参加者遺児:15人
総括団長:宇田川剱雄本会常務理事
訪問地:グアム島アガナ、アガット、テニアン島、サイパン島カロリナス、地獄谷、タナバク海岸、タポーチョ山等の各地
北マリアナ公立病院へ車椅子を寄贈し、感謝状が授与される=10月6日、サイパン島で
地域:東部ニューギニア
期間:10月12日~19日
参加者遺児:21人
総括団長:安齋満本会理事
訪問地
A班=ウエワク、ボイキン、ブーツ、バラム、タウル
(機上遥拝:ソナム、バラム、ウエワク沖、カヂミン)
B班=ラエ、シバヤ、ゴナ、ココダ
(機上遥拝:カブトモン、オララコ、フィンシュハーヘン、ナッソウ湾)
ココダの丘の慰霊碑での個人慰霊祭=10月15日、パプアニューギニアで
13年ぶりアッツ島実施
地域:アッツ島
期間:8月28日~9月4日
参加者遺児:16人
総括団長:森田次夫本会副会長
お父さ~んと亡き父に大きな声で呼びかける団員=8月31日、アッツ島で
13年ぶりに上陸しての合同慰霊祭=8月31日、アッツ島で
地域:旧ソ連
期間:9月5日~13日
参加者遺児:24人
総括団長:伊藤早苗本会常務理事
訪問地
A班=沿海州(ルチキ・ロカシェフカ)、ハバロフスク州(ハバロフスク・チョプローゼ)、ビラカン、クリドール、イズベストコーバヤ
B班=イルクーツク州(スフォフスカヤ・マルタ・フラムツォフカ)、オルハ郊外バクラシ、チタ州(ノーバヤ・カリムスカヤ)
5年ぶりの実施となった沿海州ルチキでの個人慰霊祭=9月8日、ロシア連邦で
日本遺族会は、厚生労働省から委託を受け実施している海外未送還遺骨情報収集事業の東部ニューギニア地域において、第一次派遣団2人をパプアニューギニアに派遣し、7月27日から8月10日の期間、オロ州サナナンダ、ギレオ、ブナ、ゴラリ、ピリベ等で残存遺骨に関する情報を収集し、情報場所の確認及び試掘を実施するなどして、遺骨の確認に努めた。