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日本遺族会では、平成30年度戦没者遺骨収集帰還事業への参加希望者の事前登録を行っている。戦没者の遺児をはじめ青年部(孫、曾孫等)の方にも広く登録願いたい。
申込登録要項は次のとおり
▼実施予定地域及び実施時期
【南方地域等での遺骨収集】
実施予定表参照
※相手国行政機関等との調整、現地の治安状況等の理由により事業が変更、中止となる場合がある。
【旧ソ連抑留中死亡者の遺骨収集】
実施予定表参照
※相手国行政機関等との調整、現地の治安状況等の理由により事業が変更、中止となる場合がある。
▼参加資格
①原則年齢制限はなく、身体健康な者で現地での収容作業等に従事できる者 ②各都道府県遺族会の会員である戦没者の遺児、孫、 ひ孫、甥、姪で、身体健康な者 ③本会の協力団体関係者並びに、本会事業の推進に賛同いただける者
※派遣者は健康診断書並びに宣誓書の提出が義務付けられており、参加の有無については、遺骨収集事業を主催する日本戦没者遺骨収集推進協会の判断に従う。
▼参加登録方法 在住する各都道府県遺族会事務局へ。
参加登録にあたり申込用紙を取り寄せ、全ての項目に記入したうえで、提出願いたい。
なお、参加希望者が推進協会から指定された定員を上回る場合は、選考となる。
日本戦没者遺骨収集推進協会主催でパラオ諸島、ミャンマー、ビスマーク諸島への戦没者遺骨収集団が相次いで派遣され、本会からもそれぞれの派遣団に遺族が参加協力し、各地域で収容作業に従事した。所期の目的を終えて帰国した派遣団は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑での引渡式で、関係遺族が見守る中、厚生労働省へと遺骨を引き渡した。
パラオ諸島
パラオ諸島戦没者遺骨収集団は、2月24日から3月8日の期間で実施され、本会からは2人を派遣した。
派遣団はペリリュー島の中央高地(ブラディノーズリッジ/ウルムブロゴル山)、北部高地(水戸山・ヒル・ロー/アミアンガル山)、ホワイトビーチ周辺等の地表及び洞窟内を調査し、遺骨の発見に努めた。また、平成29年度現地調査派遣で既に収容されペリリュー州政府に預けていた未鑑定の遺骨を含め、日本から同行した慰霊事業人類学専門員が鑑定し、79柱を確認した。
3月5日、派遣団はペリリュー島内の「みたまの塔」において、焼骨式並びに追悼式を執り行い、戦没者の冥福を祈った。
ミャンマー
ミャンマー戦没者遺骨収集団は、3月7日から22日の期間で実施され、本会から4人を派遣した。
派遣団は二つの班に分かれて行動し、一班はサガイン管区カレミョー地区及びカレワ地区で収容作業に従事し、カレワ地区タジー村で1柱を収容し、既に過去の現地調査で収容されていた遺骨を合わせて12柱を確認した。二班は、シャン州ペコン地区で、地元住民が戦死した日本兵を洞窟に処分をしたという証言に基づき、洞窟内から約40柱を収容したが、現地住民の遺骨が二柱混在していることが判明したため、今回は遺骨を持ち帰ることを断念し、洞窟近くに保管場所を設置し安置した。
3月20日、ヤンゴンで合流した両班は、北オカラッパ日本人墓地の「ビルマ平和記念碑」前にて追悼式を挙行した。
ビスマーク諸島
ビスマーク諸島戦没者遺骨収集団は、3月7日から22日の期間で実施され、本会から4人を派遣した。
派遣団は、二つの班に分かれ行動し、一班は車両でアラワ、ブイン方面に入り、アラワ地区のコグアン村で2柱、マライ村で1柱を収容したが、ブイン地区では予定した場所での地権者からの許可が得られず今回は試掘を断念した。二班はボートでタロキナ地区に入り、現地住民の協力を得て、136柱を収容した。
ブカ島で合流した両班は、過去の現地調査で既に収容され安置されていた遺骨を含めて315柱をソファノ島で焼骨した。また、3月19日、追悼式を挙行し、英霊に哀悼の誠を捧げた。
- 日本遺族会では、平成29年度戦没者遺骨収集帰還事業への参加希望者の事前登録を行っている。昨年8月に厚生労働省の指定法人として認可された日本戦没者遺骨収集推進協会(推進協会)が実施する事業のすべての戦域に対し本会へ派遣協力を依頼される予定で、戦没者の遺児をはじめ青年部(孫、曾孫等)の方にも広く登録願いたい。
申込登録要項は次のとおり
日本戦没者遺骨収集推進協会主催の硫黄島戦没者遺骨収集派遣(第4回収容)に、1月17日から2月2日の期間で本会から七人を派遣し、硫黄島の壕等で収容作業に従事し、これまでに現地で収容、仮安置されていた遺骨も含めて17柱を内地へと奉還した。また。これに先駆けて地下壕等を調査する掘削調査立会の派遣も実施された。
遺骨を奉持し引渡式へと向かう団員=2月2日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で
日本遺族会では、政府の行う戦没者遺骨帰還団に昭和四十六年より、フィリピン、ミャンマー(ビルマ)、東・西ニューギニア、ビスマーク・ソロモン諸島、サイパン島、テニアン島、パラオ、硫黄島等の旧戦域をはじめ、旧ソ連地域、モンゴルに戦没者遺児を中心に派遣、協力しています。