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日本戦没者遺骨収集推進協会主催の硫黄島戦没者遺骨収集派遣(第4回収容)に、1月17日から2月2日の期間で本会から七人を派遣し、硫黄島の壕等で収容作業に従事し、これまでに現地で収容、仮安置されていた遺骨も含めて17柱を内地へと奉還した。また。これに先駆けて地下壕等を調査する掘削調査立会の派遣も実施された。
遺骨を奉持し引渡式へと向かう団員=2月2日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で
日本戦没者遺骨収集推進協会は、硫黄島、ソロモン諸島、パラオ諸島へ相次いで遺骨収集派遣を実施した。
硫黄島
硫黄島遺骨収集第三回収容派遣は、11月21日から12月7日まで実施され、本会からは7人が派遣した。
神山海岸付近での遺骨収容作業=11月29日、硫黄島で
硫黄島
厚生労働省は、6月7日から22日まで硫黄島遺骨収集派遣の第一回収容団が派遣され本会から7人が参加した。収容団は、掘削調査立会事業の派遣団が現地調査したうえで選定した壕や地表等で遺骨収集作業に従事し、22日までに一柱を収容した。
※掘削調査立会事業とは、防衛省が滑走路地区の集水地域において実施した地中探査レーダ調査により反応があった523箇所のうち323箇所を対象に、重機による反応箇所の位置出し及び反応物の確認を行い、関係業者等が行う掘削調査で発見された地下壕等の調査を並行して実施し、今後の遺骨調査の必要性や収容の可否を判定したうえで遺骨収容団の派遣計画に反映させることを目的としている。
旧ソ連
厚生労働省は、旧ソ連抑留中死亡者遺骨収集派遣のハバロフスク地方、ザバイカル地方を相次いで派遣し、両派遣に本会から各4人が参加した。
ハバロフスク地方遺骨収集団は、7月12日に日本を発ち、ハバロフスク地方ソーニチニー地区ハリガソ村にある第3762野戦病院スタルト居住地区第1墓地及び同第2墓地で遺骨収集に従事した。この埋葬地は、同省が平成24年度の埋葬地調査で発見した埋葬地で、26年度から遺骨収集を実施し、2年間で115柱を収容している。収集団は、埋葬地が湿地で大量に発生した蚊に悩ませられながら、掘り下げると水が湧く粘土質の土壌を手作業で遺骨を収容した。収容した遺骨は期間中に同行したロシア政府の遺骨鑑定人の鑑定で20柱と判定され現地で荼毘に付して、26日に日本へ奉還され、翌27日に開催された引渡式で厚生労働省に引き渡された。
ザバイカル地方遺骨収集団は、7月17日に日本を発ち、ハバロフスクを経由して20日にチタに到着。その足でヒローク地区フーシンガ村へ向かい、第52収容所第2支部埋葬地で遺骨収集を実施した。収集団は、埋葬地に近い地元の小学校に長期滞在し、ブヨが多い松林の中にある埋葬地を手掘りし、期間中に114柱を収容した。
収集団は8月2日に日本へ帰還し、3日千鳥ケ淵戦没者墓苑での引渡式に臨み、参集した関係遺族が見守る中、厚生労働省に遺骨を引き渡した。
ハバロフスクで、湿地のため掘り下げると水が湧く埋葬地の
土壌を手掘りして遺骨を収容する収集団
平成27年度 遺骨収集帰還事業
海外
遺骨収集帰還事業
派 遣 名:東部ニューギニア戦没者遺骨収集帰還
期 間:2月10日~25日
地 域:マダン州ボギア、ボダ、ゴリンゴル、モロベ州ラエ、東セピック州ウエワク、オロ州エオラクリーク等
本会派遣者数:2人
収容柱数:137柱
硫黄島
硫黄島遺骨収集帰還団が相次いで派遣された。
第六回通常派遣が十月二十九日から十一月十三日、引き続き第七回通常派遣が十一月十二日から二十七日まで派遣された。
第六回には、本会から五人を派遣し、滑走路西側埋葬地の収容作業中に発生した盛土の中に埋没している遺骨を手作業で捜索を行い、期間中に五柱を収容。 (続きを読む..)