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遺骨収集帰還事業

戦没者遺骨収集を実施 硫黄島、東部ニューギニア

2019年04月08日

遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)は、硫黄島、東部ニューギニアの遺骨収集派遣団を相次ぎ派遣し、本会からもそれぞれの地域に団員を派遣した。現地での収容作業等を終えて無事帰還した派遣団は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催された引渡式で関係遺族が見守る中、厚生労働省へ遺骨を引き渡した。

硫黄島

硫黄島戦没者遺骨収集第四回派遣団は、1月29日から2月14日の期間で実施され、本会から6人を派遣した。

派遣団は、掘削調査立会の面的調査で発見された壕等で遺骨収容作業を行った結果、平和祈念墓地公園付近で1柱、為八海岸近くの壕で5柱、滑走路地区地下壕で1柱を収容した。

2月12日、天山の「硫黄島戦没者の碑」前にて追悼式を挙行し、翌日第一回及び第三回の遺骨収集派遣団が収容し安置していた遺骨35柱とあわせ計42柱の遺骨を奉持し帰還した。

壕内から出た土砂をふるいに掛け遺骨を捜索する

壕内から出た土砂をふるいに掛け遺骨を捜索する

東部ニューギニア

東部ニューギニア戦没者遺骨収集派遣団は、2月13日から2月28日の期間で実施され、本会から6人を派遣した。

派遣団は、3つの班に分かれ行動し、1班はオロ州ポポンデッタ、バゴウ及び東セピック州ウエワクで、2班はマダン州ボギア及びモロベ州ラエで、3班はオロ州エオラクリークでそれぞれ遺骨の捜索、掘削、鑑定作業等に従事し、42柱の遺骨を収容した。

2月27日、東セピック州ウエワクで合流した派遣団は、「ニューギニア戦没者の碑」で追悼式を挙行し、英霊の冥福を祈った。

千鳥ヶ淵戦没者墓苑での引渡式で献花する水落会長

千鳥ヶ淵戦没者墓苑での引渡式で献花する水落会長

遺骨収集現地調査を実施

2019年04月08日

遺骨収集帰還事業

日本遺族会は、日本戦没者遺骨収集推進協会が海外に未だ残されている遺骨に関する情報収集を行う現地調査に協力している。今回、ビスマーク諸島、東部ニューギニア、ミャンマー、マリアナ諸島の各地域の派遣に対し本会から一人が参加し、現地住民に事業を周知するとともに、遺骨情報の提供を呼びかけた。

ビスマーク諸島

ビスマーク諸島現地調査第五次派遣は、11月24日から12月9日の期間で実施され、パプアニューギニア・ブーゲンビル島タロキナ地区を調査した。

派遣団は、タロキナ地区ピグ村に民泊し、現地協力者が収容した遺骨を日本から同行した遺骨鑑定人が鑑定し、受領した。また、民泊地から徒歩で山中に入り日本軍の行軍経路(アーミーロード)を踏査し、遺骨が収容された場所等を確認した。

今回派遣団が受領した遺骨は推定210柱で、ソファノ島の遺骨保管場所に安置された。

東部ニューギニア

東部ニューギニア現地調査第五次派遣は、12月8日から20日の期間で、パプアニューギニア・モロベ州を調査した。

派遣団はサラワケット山系のバワンで、現地住民の了解を得て、日本兵の埋葬地とされる場所を試掘したが遺骨の発見にはいたらなかった。また、現地在留邦人からの情報で訪問したバンドン村では、村人からの歓迎を受け、推定1柱の遺骨を遺留品とともに受領した。さらに、チャーター機でワスに入り、周辺村落の村長等を集めて、事業の説明と今後の調査について協議した。

ミャンマー

ミャンマー現地調査第二次派遣は、12月19日から27日の期間で実施され、サガイン地方域タム地区で調査した。

派遣団はタム地区行政府に協力を依頼し、ミンダム村、ミンタ村等を訪問して、現地住民から寄せられた情報を基に、聞き取り調査を行った。また、インパール作戦の撤退経路であるタナン村で、塹壕と思われる場所を2日間にわたり試掘したが、遺骨は発見されなかった。

マリアナ諸島

マリアナ諸島第五次現地調査では、1月21日から24日の期間で、サイパン島、テニアン島で調査した。

派遣団は、昨年10月に北マリアナ諸島を直撃した台風26号の被害を受けた両島の遺骨発見場所の洞窟等を廻り、被害状況を調査した。また、サイパン島の歴史保存局(HPO)を訪問し、第三次派遣で保管をお願いしていた収容遺骨の状態が良好であることを確認した。

サイパン島スーサイドクリフの洞窟内を調査

サイパン島スーサイドクリフの洞窟内を調査

 

パラオ諸島で遺骨収集を実施

2019年04月08日

お知らせ, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会主催のパラオ諸島遺骨収集派遣が12月1日から13日の期間で実施され、本会から2人が参加協力した。

12月3日、派遣団は在パラオ日本国大使館、パラオ共和国関係機関を表敬訪問し、今回の派遣目的を伝え、遺骨の収容等について協力を求めた。

翌日からは、ペリリュー島班とアンガウル島班に分かれて行動し、試掘、遺骨収容作業、遺骨鑑定等の任務を遂行した。

ペリリュー島班は、中央高地、オレンジビーチ周辺で現地作業員の協力を得て、推定12柱を収容した。また、本年度の現地調査派遣で既に収容されていた遺骨も含めて、日本から同行した遺骨鑑定人により、日本人戦没者の遺骨と判定された45柱を焼骨し、12月10日、「みたまの塔」で追悼式を執り行い、追悼文を読み上げ戦没者の冥福を祈った。

アンガウル島班は、これまでの現地調査で判明した、「サイパン日本人墓地」を考古学者、遺骨鑑定人の指導のもと、不発弾(米軍手榴弾)を除去しながら発掘し、日本人戦没者の遺骨と判定された5柱を収容した。今回収容した遺骨は、アンガウル戦没者慰霊公苑隣に建設した遺骨保管用の建物に安置した。

アンガウル島のサイパン日本人墓地での発掘調査

アンガウル島のサイパン日本人墓地での発掘調査

12月13日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で引渡式が行われ、多くの関係遺族、国会議員らが見守る中、派遣団が送還した45柱の遺骨が厚生労働省職員へ引き渡された。また、日本遺族会を代表して、水落敏栄会長が祭壇に献花した。

遺骨収集派遣 トラック諸島、樺太・占守島を実施

2019年02月04日

活動状況, 遺骨収集帰還事業

厚生労働省で拝礼式挙行

日本戦没者遺骨収集進協会は、トラック諸島戦没者遺骨収集応急派遣、樺太・占守島戦没者遺骨収集派遣を実施し、本会からはトラック諸島に1人、樺太・占守島には2人が派遣協力した。派遣団が現地で収容した遺骨は日本へと奉還され、厚生労働省援護会議室でそれぞれ拝礼式が執り行われ、水落敏栄本会会長が参列し祭壇に献花した。

拝礼式で献花する水落敏栄会長

拝礼式で献花する水落敏栄会長

トラック諸島

トラック諸島戦没者遺骨収集応急派遣団は、ミクロネシア連邦チューク州モエン島西南西沖で沈没した神国丸から発見された遺骨を収容することを目的とし、十月三十日から十一月八日の期間で任務にあたった。

派遣団は、在ミクロネシア日本国大使館、ミクロネシア連邦外務省、チューク州政府等の関係機関と協議し、事業への理解と協力を求めた。

11月3日、神国丸沈没現場で遺骨の確認をするため、現地ダイバー二人が潜水し、船尾エンジンルームを中心に捜索して2箇所で遺骨を発見し、翌4日は、発見した遺骨を収容するために再度潜水し、遺骨三柱を収容した。

 

現地ダイバーが収容した遺骨を確認する団員

現地ダイバーが収容した遺骨を確認する団員

7日、派遣団は、収容した遺骨をDNA鑑定のため未焼骨のまま送還し、成田空港で厚生労働省へと引き渡した。

樺太・占守島

樺太・占守島戦没者遺骨収集派遣団は、11月13日から11月22日の期間で、ロシア連邦サハリン州スミルヌイフ地区において、現地関係団体が発掘した遺骨を受領に努めた。

派遣団は、11月16日、ピオネール基金がスミルヌイフ地区で発掘した遺骨2柱について、遺骨鑑定人が日本戦没者の遺骨であることを確認し、受領した。また、当初受領予定であったロシア調査運動が占守島で発掘した遺骨4柱は、遺骨を輸送する船が故障したため、焼骨にまにあわず、今回は受領できなかった。

18日、受領した遺骨を焼骨し、追悼式を挙行した派遣団は、21日、遺骨を奉持して帰国し、成田空港で厚生労働省へ引き渡した。

 

スミルヌイフで挙行された追悼式で、追悼文を読み上げる団員

スミルヌイフで挙行された追悼式で、追悼文を読み上げる団員

ソロモン諸島から遺骨を送還 護衛艦「さざなみ」で

2018年10月19日

お知らせ, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(推進協会)は、ビスマーク・ソロモン諸島戦没者遺骨収集派遣(第1次)を9月19日から9月30日の期間でソロモン諸島ガダルカナル島において実施し、本会からは3人を派遣協力した。

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