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遺骨収集帰還事業

硫黄島遺骨収集派遣(第3回) 16柱を収容

2020年12月25日

事業の取組み, 活動状況, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)主催による硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第3回)が11月17日から12月2日の期間で派遣され本会からは3人が参加協力し、硫黄島の壕等で収集作業に従事し、16柱を収容した。前回の派遣同様、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴うPCR検査を受けての全員が陰性反応となった結果を受けての派遣となった。

日本戦没者遺骨収集推進協会主催による硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第3回)は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として過去2回の派遣とほぼ同様の措置をとった派遣となった。

派遣団は、18日早朝航空自衛隊機で入間基地入りし、今年1月から前回(8月及び9月)派遣の継続となる島北部の天山慰霊碑の下部付近の地表面や壕、為八海岸上部の地表面や豪等、重機を使用するなどしてご遺骨や遺留品を掘削しながら作業を進め、天山付近から柱と為八海岸付近から柱の計16柱を収容した。収容された16柱は硫黄島内の厚生労働省事務所棟に仮安置された。

硫黄島遺骨収集作業掲載使用

 

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また、第1回から今回の派遣で収容されたすべてのご遺骨は、年明け1月の第4回派遣で派遣団により奉還され、東京・千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われる遺骨引渡し式において、厚生労働省職員に引渡される予定である。

硫黄島遺骨収集派遣(第1回) 11柱を収容

2020年10月08日

お知らせ, 活動状況, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)主催による硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第1回派遣)が7月29日から8月12日の期間で派遣され本会からは二人が参加協力を行い、硫黄島の壕等で収集作業に従事し、11柱を収容した。今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴うPCR検査を受け陰性反応者の派遣となった。

日本戦没者遺骨収集推進協会主催による硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第1回)は、新型コロナウイルス感染者が減少傾向に向かっていたため当初本会派遣者は6人を予定していた。しかしながら、感染者は7月に入り増加に転じてしまい過去最多を更新する状況となった。このため推進協会は派遣者の規模を1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に縮小し、PCR検査を受けて陰性反応者のみとした。これにより本会からの派遣者は2人となった。

派遣団は、前回1月に派遣の継続となる島北部、漂流木海岸と外周道路外側との間にある壕や、地表面を掘削しながら作業を進め、9柱を収容した。

さらに、航空基地庁舎の近傍では、地底レーダー探査で反応があった地表面を掘り下げ、メタンガスが発生する中送風管で空気を送りながら作業を行い、地表面から5メートル下の地中で2柱を収容した。

今回収容された十一柱は、硫黄島内の厚生労働省事務所棟に仮安置された。

送風管で空気を送りながら作業に従事する団員

送風管で空気を送りながら作業に従事する団員

遺骨収集事業 硫黄島から11柱奉還

2020年03月12日

活動状況, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)主催による、硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第四回派遣)が1月29日から2月14日の期間で派遣され、本会からは6人が参加協力を行い、硫黄島の壕等で収集作業に従事した。これまでに現地で収集、仮安置されていた遺骨を含め11柱を内地に奉還し、厚生労働省へと遺骨が引き渡された。

硫黄島遺骨収集派遣団(第四回収集)は、第3回収集派遣団からの継続壕である、島北部の北観音と箱庭浜の間にある地下壕と、旧コーストガード北側付近の地下壕について作業を行った。また、島内の外周道路等に点在する部隊陣地跡を示す道標の、島北部地区にある師団総出撃壕歩一四五工兵中隊の道標と、歩一四五衛生隊壕群の道標周辺から為八海岸との間と漂流木地区の地下壕群を集中的に作業し、20メートル強に及ぶ地下壕から、万年筆等の遺留品多数と2柱を収集した。

作業では、狭い地下壕の中をスコップで掘削し、土を手箕に入れ蹲踞の姿勢になりながら、バケツリレー式で壕の外へ、さらにその土をふるいに掛け遺骨の混在を確認、派遣団総出でのまさに厳しい人海戦術の一連の作業が行われた。

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さらに、摺鉢山と南観音に近い西海岸付近では、半円柱型の鉄筋コンクリート塊のトーチカから、2柱の遺骨を収集した。

今年度の第一回派遣から、遺骨収集団が収集し安置の遺骨7柱とあわせ、計11柱の遺骨を奉持し航空自衛隊入間基地に帰還した派遣団は、基地隊員に着剣捧げ銃(ささげつつ)の儀礼上最高位の敬礼で出迎えられ、都内の仮安置室に向かった。

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14日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で遺骨引き渡し式が行われ、出迎えのご遺族が見守る中、派遣団から厚生労働省職員に遺骨が引き渡された。

遺骨収集事業 硫黄島、パラオ諸島、ソロモン諸島で遺骨収集を実施

2020年03月02日

活動状況, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)は硫黄島、パラオ諸島、ビスマーク・ソロモン諸島の遺骨収集派遣を実施、本会からは12人が参加協力を行い、10柱の遺骨が日本に奉還された。

硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第3回収集)は、11月26日から12月11日の期間で任務にあたった。

派遣団は、第2回収集派遣団からの継続壕である、北部落のコーストガード附近と北観音附近で収集作業を行ったが、遺骨の収容には至らなかった。

パラオ諸島戦没者遺骨収集派遣団は、11月三30日から12月13日の期間で任務にあたった。

派遣団は、ペリリュー島班とアンガウル島班に別れ収集作業を行った。

アンガウル島班は、アンガウル島北西部高地周辺、青池南側それぞれの地表及び洞窟、日本人墓地で遺骨調査を行い、サイパン日本人墓地では伐採作業が行われた。

ペリリュー班は、ペリリュー島中央高地周辺、ホワイトビーチ周辺、水戸山付近の高地の地表と洞窟、飛行場西側丘陵地帯、ゲドブス島で遺骨調査が行われた。遺骨鑑定により、5柱の遺骨を奉持し12日帰国した。

ペリリュー島で焼骨式を執り行い、ご遺骨を荼毘に付す団員

ペリリュー島で焼骨式を執り行い、ご遺骨を荼毘に付す団員

ビスマーク・ソロモン諸島遺骨収集派遣団(第1次)は、11月30日から12月13日の期間で任務にあたった。

派遣団は、現地調査第五次派遣団からの継続となる、ソロモン諸島ガダルカナル島の首都ホニアラ西方ママラ川中流のママラ、ホニアラ飛行場南方四キロの山岳地帯のカイモモサで遺骨調査と収集作業を行った。遺骨鑑定により、5柱の遺骨を奉持し12日帰国した。

ガダルカナル島のママラ川中流付近で作業に従事する団員ら

ガダルカナル島のママラ川中流付近で作業に従事する団員ら

翌13日には、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で遺骨引渡式が行われ、遺骨が派遣団の手から厚生労働省職員へ引き渡された。

遺骨収集事業 樺太・占守島、マリアナ諸島で遺骨収集を実施

2020年02月27日

活動状況, 遺骨収集帰還事業

日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)は樺太・占守島、マリアナ諸島の遺骨収集派遣を実施、本会からは3人が参加協力を行い、12柱の遺骨が日本に奉還された。

樺太・占守島戦没者遺骨収集派遣団は、11月6日から14日の期間で任務にあたった。ロシア連邦サハリン州スミルヌイフ地区で、現地関係団体のロシア調査運動が占守島で発見収容した遺骨を受領、遺骨鑑定により7柱の遺骨を奉持し13日帰国した。

翌14日には、厚生労働省援護会議室で遺骨拝礼式が行われた。

収容した遺骨を荼毘に付して焼骨式、追悼式を挙行=スミルヌイフで

収容した遺骨を荼毘に付して焼骨式、追悼式を挙行=スミルヌイフで

樺太占守遺骨収集その2鳴海団員 (4)

マリアナ諸島遺骨収集派遣団は、10月11日から22日の期間でサイパン島で任務にあたった。これまでグアム、サイパン、テニアン島内の現地調査で、北マリアナ諸島歴史保存局に預けている遺骨の整理や鑑定と、遺骨にの付着物の除去作業を行い、5柱の遺骨を奉持し21日帰国した。

翌22日には、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で遺骨引渡式が行われ、遺骨が派遣団の手から厚生労働省職員へ引き渡された。

遺骨を捧持して仮安置する派遣団員=KKRホテル東京で

遺骨を捧持して仮安置する派遣団員=KKRホテル東京で

 

 

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