トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 戦没者遺族の遺留品返還 高知県で日章旗が遺族のもとへ
本会が厚生労働省から委託を受け実施している「戦没者等の遺留品返還に伴う調査」事業で、OBONソサエティから本会に照会があった日章旗が、昭和20年6月11日にフィリピンのルソン島で戦死した、高知県土佐清水市出身の段崎初見さん(享年22歳)のものであることが判明し、10月25日、返還式が行われた。
この日章旗は、米国ハワイ州在住のクロ―イ・友美・グリア―さんの祖父が戦地から持ち帰り、家族で大切に保管されていたが、今回、高知県遺族会と土佐清水市三崎地区遺族会などが捜索し、遺族の所在が分かった。
返還式は土佐清水市役所で行われ、段崎さんの姪で野村季加さんら遺族8人が出席し、大石綏子高知県遺族会会長、吉名征郎三崎地区遺族会地区長らが見守る中、泥谷光信市長から日章旗が引き渡された。
日章旗を受け取った遺族は、初見さんの戦死の知らせが届いた時、初見さんの母親が泣き崩れた様子などを語り合いながら故人を偲んだ。