日本遺族会は12月13日東京・千代田区の自由民主会館8階ホールに全国の戦没者遺族代表218が参集して2年ぶりとなる第76回全国戦没者遺族大会を開催し、令和4年度政府予算に本会の要望事項が完全実現するよう決議した。大会終了後、関係大臣、自民党所属国会議員らに陳情運動を行い、本会の要望事項は政府予算に概ね盛り込まれた。
大会は午後1時、盛川英治事務局長の司会で始まった。宇田川劔雄副会長が開会を宣言、国歌斉唱に続いて靖国神社の杜に鎮まる246万6千余柱の英霊に感謝の黙祷を捧げた。
初めに水落敏栄会長が「新型コロナウィルスの世界的蔓延により、人が集う事、移動することに制限がかかる暮らしの中で、感染症予防を徹底し、本日二年ぶりに戦没者遺族大会を開催することが出来ました。皆様の『遺族会活動の灯を消すなかれ』とするひたむきなご努力によるものであります。」と挨拶した。
続いて、上川陽子幹事長代理、田畑裕明総務副大臣、古賀篤厚生労働副大臣、尾辻秀久遺家族議員協議会会長ら来賓が挨拶に立ち、遺族会の要望事項実現に向けて努力することを表明した。
大会は市來健之助副会長を議長に選任し、意見発表を江田肇常務理事、大会宣言、決議の両案を山下裕子、國政隆昭両常務理事が朗読し満場一致、拍手をもって採択された。次いで、山田大常務理事の発声で万歳三唱を行い、安齋満常務理事の閉会の辞で大会は終了した。