トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 旧九段会館建て替え工事
東急不動産株式会社と鹿島建設株式会社が出資する合同会社ノーヴェグランデによる、旧九段会館建替え工事は現在、保存棟、新築棟の建物の外観がほぼ完成し、内装工事、遊歩道・広場の外構工事が行われ、竣工は令和4年7月を予定している。
建物の概要は、敷地面積約八千七百六十五㎡、建物地上十七階(高さ七十五m)、地下三階、延床面積約六万八千㎡、駐車場百二十九台、建物用途は貸オフィス、宴集会場、シェアオフィス、飲食店舗、クリニックモールが計画され、さらにお濠沿いには遊歩道が設けられるなど、土地、建物の高度利用が図られる。
本会が建物の保存を強く要望していた本館建物は、歴史的な価値や景観上等の重要性に鑑み、登録有形文化財建造物に登録され、建物北東部分の外観をL字型に保存、帝冠様式の塔屋部分も保存され、当時の職人の粋が再現される。
また、歴史上重要な舞台となった二・二六事件の戒厳司令部が置かれた鳳凰の間や清王朝最後の皇帝愛新覚羅溥儀の実弟、溥傑と嵯峨浩が結婚披露宴を行った真珠の間等々も後世に伝えるべく残される。
本会事務局は、新築建物の四階部分の靖国神社、日本武道館を望む眺望の良い濠側に配置され、事務室・展示室・交流スペース等として供される。