日本遺族会は6月29日、34支部の会長らが参議院議員会館101会議室に参集し「支部長会議」を開催した。
昨年から続く新型コロナウイルス感染症の蔓延防止の観点から本会は、各種会議の開催を延期または中止の措置を取ってきたが、山積している遺族会の諸問題について協議するため、各支部長に東京に参集会議を開くことで調整していた。
会議冒頭、水落敏栄会長は出席者に対し「コロナ禍のなか、枉げて出席いただいたことに対し感謝申しあげる」、「昨年、終戦75年の年に遺族会活動ができなかったことは、誠に残念であった」と述べた。
会議は、令和3年度日本遺族会活動方針・事業計画及び予算についての説明があり、戦没者遺族による慰霊友好親善事業実施地域の一部中止について報告があった。また、各支部から分担金減額を要望する意見が多くあり、遺族会組織の高齢化、支部財政の現況等を考慮し、「今後遺族会を考える特別委員会」の報告書に基づき、令和3年度より支部分担金を減額することが報告された。