本会が厚生労働省から委託を受け、OBONソサエティと連携し実施している「戦没者等の遺留品返還に伴う調査」事業で、日章旗等の遺留品返還式が滋賀県で行われた。
滋賀県で、サイパン島で戦死した米原市出身の岡田勘平さんの日章旗、フィリピンレイテ島で戦死した東近江市出身の山田芳蔵さんの日章旗、戦地から帰還後に戦病死された甲賀市出身の辻英次さんの軍事手帳がそれぞれ遺族へ返還された。
2月9日、滋賀県庁で行われた返還式には、三日月大造滋賀県知事、富田博明県議会副議長、平尾道雄米原市長、小椋正清東近江市長、岩永裕貴甲賀市長が出席。大長弥宗滋賀県遺族会会長、國松善次滋賀県遺族会相談役立ち会いのもと、三日月滋賀県知事から直接遺族へと遺留品が手渡された。
國松相談役は、「返還されてきた遺留品は無言の語り部である。次の世代や地域に戦争の悲惨さ、平和の尊さ、友好の大切さを伝えてほしい」と語った。