日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)主催による硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第1回派遣)が7月29日から8月12日の期間で派遣され本会からは二人が参加協力を行い、硫黄島の壕等で収集作業に従事し、11柱を収容した。今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴うPCR検査を受け陰性反応者の派遣となった。
日本戦没者遺骨収集推進協会主催による硫黄島戦没者遺骨収集派遣団(第1回)は、新型コロナウイルス感染者が減少傾向に向かっていたため当初本会派遣者は6人を予定していた。しかしながら、感染者は7月に入り増加に転じてしまい過去最多を更新する状況となった。このため推進協会は派遣者の規模を1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に縮小し、PCR検査を受けて陰性反応者のみとした。これにより本会からの派遣者は2人となった。
派遣団は、前回1月に派遣の継続となる島北部、漂流木海岸と外周道路外側との間にある壕や、地表面を掘削しながら作業を進め、9柱を収容した。
さらに、航空基地庁舎の近傍では、地底レーダー探査で反応があった地表面を掘り下げ、メタンガスが発生する中送風管で空気を送りながら作業を行い、地表面から5メートル下の地中で2柱を収容した。
今回収容された十一柱は、硫黄島内の厚生労働省事務所棟に仮安置された。