トップ » 遺児巡拝 参加者募集 » 戦没者の遺留品返還 秋田県遺族連合会等の協力で遺族判明
日本遺族会が厚生労働省の委託を受け実施している「戦没者遺留品の返還に伴う調査」事業で、戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった日章旗について、秋田県遺族連合会の調査で遺族が判明した。
米国ユタ州在住のロン・ノルテさんが所有していた日章旗が、秋田県出身で、沖縄で戦死した佐々木千代松さんのものと分かり、秋田県遺族連合会、湯沢市遺族連合会が協力して遺族を捜索した結果、長男の佐々木精一さんが神奈川県川崎市に在住していることが分かった。
6月18日、精一さんは東京都内の本会事務局を訪れ、直接日章旗を受け取った。祖父、祖母、叔父といった家族の名前や、当時小さな集落の近所の人たちが父の無事を祈って寄せ書きした旗を感慨深く見ていた精一さんは、「旗の保存状態も良く、このように戻ってきたことが奇跡のようだ」と語った。