日本遺族会が厚生労働省から委託を受け実施している海外民間建立慰霊碑移設等事業で、1月12日から18日の期間フィリピンのレイテ島及びセブ島において、慰霊碑の埋設等を行なった。
レイテ島では、ブラウエン南飛行場跡地のバロリナイ村で、朽ち果てた仏像について地権者から埋設の同意を取り付けた。
また、第1リモン峠では木柱の慰霊碑1基と、仏像の台座(仏像はすでに持ち去られ紛失)を建立者の同意のもと埋設を行った。
セブ島では、セブ市内の国立メディカルセンター敷地内に建立の慰霊碑と地蔵尊、サンペドロ公園に移設された慰霊碑を調査、いずれも良好であった。マルコポーロプラザセブホテル敷地内の慰霊碑を調査、セブ日本人会が設置した防犯カメラと照明設備が整い、状態は良好であった。
セブ市内から北のタボゴンでは、慰霊碑の建立者本人が昨年末にフィリピンを訪れ、年齢的に最後のお参りなので、慰霊碑を焼却したとのことであった。さらに、タボゴンより西のタブエランのオリボ小学校では、慰霊碑を社会学習で今後も活用していくと意向があった。