トップ » 日章旗等返還の取組み » 日章旗返還 群馬県で
本会が厚生労働省の委託を受け実施している「戦没者遺留品の返還に伴う調査」事業で、戦没者の遺品の返還活動をしているOBONソサエティから本会に照会があった、硫黄島で戦死した大河原三郎さんの日章旗について、群馬県遺族の会が調査し、東京都に遺族がいることが分かり、手元へと届けられた。
日章旗は米フロリダ州在住のリンダ・フリースさんが元米兵の義理の父親から譲り受けたもので、旗と一緒に同封されていた手紙には、「大切な形見の品がご家族のもとへお返しできたことを大変嬉しく思います」と記されていた。
遺族は後日、大河原さんの生まれ故郷である高崎市倉渕町にある菩提寺の東善寺で、慰霊供養を営んだ。姪の佐藤益代さんは硫黄島を2回慰霊に訪れており、「さぞ無念だったのでは。日本を守る一心で出征したと思う。平和のありがたみを感じます」と述べた。