トップ » Search Results » 第75回全国戦没者遺族大会を開催 令和2年度政府予算要望事項実現に向けて
日本遺族会は、12月9日、東京千代田区の自由民主会館にて、第75回全国戦没者遺族大会を開催し、令和2年度政府予算に本会の要望事項が完全実現するよう決議した。大会終了後、関係大臣、自民党所属国会議員らに陳情運動を行い、本会の要望事項は政府予算に概ね盛り込まれた。
大会は午前10時、盛川英治事務局長の司会で始まり、宇田川剱雄副会長が開会を宣言し、国歌斉唱、戦没者に黙とうをささげた。
初めに水落敏栄会長が「令和の御代も平和な時代にする決意と、英霊顕彰、処遇改善、遺骨収集事業等問題解決のため、青年部とともに粘り強く活動してまいります。」と挨拶した。
続いて、高市早苗総務大臣、加藤勝信厚生労働大臣、衛藤晟一一億総活躍・沖縄北方担当大臣、自民党の鈴木俊一総務会長ら来賓が挨拶に立ち、遺族会の要望事項の実現に向け努力することを表明した。
大会は、市來健之助副会長が議長を務め、辻正人青年部長が「現状の遺族会活動に極力参加しそれを知り、恒久平和を自覚すること、我々の声を届けるためにも、そのポジションを維持していかなければならない。戦争を全く知らない我々だからこそ何を求めるかが重要であると考える」と意見発表した。山下裕子常務理事は「組織の総力を結集して、要望貫徹に邁進する」と宣言し、須賀宏江常務理事(女性部長)が八つの決議案を大会出席者に諮り、宣言、決議の両案は承認された。
会場には、多数の自民党所属国会議員が駆け付け、要望実現に向けて熱気あふれる大会となった。
大会終了後、各都道府県遺族代表は、地元選出の自民党所属国会議員に粘り強く陳情し、運動を展開した結果、令和二年度政府予算における戦没者遺族の処遇改善は、公務扶助料・遺族年金等は据え置きとなり、遺骨収集事業、戦没者遺児による慰霊友好親善事業、昭和館の運営に係る経費など概ね本会の要望通り計上された。