日本遺族会が厚生労働省から委託を受け実施している海外民間建立慰霊碑移設等事業で、11月9日から16日の期間で、ミャンマーに事務局2人を派遣し、厚生労働省が、管理状況等が不良であると判定した民間団体等が建立した慰霊碑を調査した。
派遣団は初めに、戦友会(烈一二四部隊)がマンダレー管区に4基、サガイン管区に2基、村に水道施設として井戸を寄贈した際に建立した慰霊碑の管理状況を調査した結果、内4基は井戸も使用されておらず、慰霊碑は放置状態であったため、地権者等と相談し、埋設等の対象とすることとした。
また、サガイン管区モニワ市のモニワ日本人墓地跡に建立された慰霊碑群を調査したところ、周辺がゴミの集積場になっており、常に生ごみ臭がする劣悪な環境にあるため、今後ミャンマー中央政府の許可を得て、サガイン管区行政府、モニワ市役所等と慎重に協議し、移設又は埋設を検討する予定である。