トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 活動状況 » 遺骨収集事業 遺骨収集派遣(旧ソ連、硫黄島)・現地調査(硫黄島、マリアナ諸島)を実施
日本戦没者遺骨収集推進協会では旧ソ連地域、硫黄島(第一回)遺骨収集、硫黄島掘削立会、マリアナ諸島現地調査を相次いで実施し、本会はそれぞれの派遣に参加協力した。
遺骨収集派遣
旧ソ連
旧ソ連抑留中死亡者遺骨収集ハバロフスク地方第一次派遣は、7月22日から8月6日の期間で、またイルクーツク州・ザバイカル地方の派遣を7月23日から8月6日の期間実施した。
ハバロフスク地方では、3年連続となるソールネチヌイ地区の第4923野戦病院・ゴリン居住地区墓地及び第五収容所第4923野戦病院墓地で収集作業を行い、11柱の遺骨を収容した。
イルクーツク州・ザバイカル地方のイルクーツク州では、ウソリエ・シビルスコエ市にある第32収容所第11支部その二埋葬地で収集作業を実施し2柱を収容、ザバイカル地方においては第520労働大隊ノボパブロフカ地区その二埋葬地で収集作業を行い、6柱を収容した。また、作業と並行して第513労働大隊の埋葬地調査が行われたが、場所の特定には至らず継続調査が必要となった。
派遣団は、8月7日千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われた遺骨引渡式で、厚生労働省職員へ遺骨を引き渡した。
硫黄島
硫黄島では、7月23日から8月7日まで遺骨収集派遣(第1回)が実施され、昨年度より作業継続となっていた防疫給水本部壕などで3柱を収容し、島内の厚生労働省事務所棟に仮安置された
現地調査派遣
硫黄島
硫黄島の掘削立会では、7月15日から9月2日までの間、4回に渡り派遣が行われ、庁舎区域の掘削調査に立会した。
マリアナ諸島
マリアナ諸島では、現地調査第三次派遣を8月20日から31日の間、サイパン島において実施した。
調査では、残存遺骨情報を基に現地調査員と調整を行い、島北部のマッピや中部のキャピタルヒル、南部のチャランカノア等で遺骨情報地点の確認作業を行った。