トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 活動状況 » 遺骨収集事業 南方4地域で現地調査を実施
日本遺族会は、日本戦没者遺骨収集推進協会が実施している、海外に未だ残されている遺骨に関する情報収集及び遺骨の収容等を行う現地調査に協力している。今回、東部ニューギニア、マリアナ諸島、パラオ諸島、ソロモン諸島の各地域の派遣に対し本会からも参加協力した。
東部ニューギニア
東部ニューギニア現地調査第2次派遣は、6月29日から7月13日の期間で、パプアニューギニア・東セピック州及びサンダウン州を調査した。
派遣団は、今回初めてサンダウン州アフア村から徒歩で坂東川流域を踏査し、日本軍野営所跡及び野戦病院跡の確認に努めた。また、東セピック州ワンバ村の墜落機場所及びマンデー村の埋葬地を調査したが、遺骨の発見にはいたらなかった。
マリアナ諸島
マリアナ諸島現地調査第2次派遣は、7月5日から16日の期間で、グアム島を調査した。
派遣団は、現地調査員から寄せられた情報を基に、ラフッニャ洞窟、ニミッツヒル等で遺骨情報地点の確認を行った。また、厚生労働省が現地考古学会社に依頼し、日本人戦没者と鑑定されたアガット、ニミッツヒル、マタパンビーチで収容された遺骨を受領し、日本へ送還した。
7月17日には、厚生労働省で拝礼式が執り行われ、本会を代表して畔上和男専務理事が祭壇に献花した。
パラオ諸島
パラオ諸島現地調査第二次派遣は、7月15日から25日の期間で、ペリリュー島を調査した。
派遣団は、第1派遣に継続して島内のブラッディ・ノーズ・リッジ(天山、中ノ台)、ホワイトビーチ等で残存遺骨の調査を行った。また、ペリリュー州政府に一時保管していた検体用未焼骨遺骨を受領し、日本へ送還した。
ソロモン諸島
ソロモン諸島現地調査第2次派遣は、7月20日から8月3日の期間で実施され、ガダルカナル島を調査した。
派遣団は2つの班に分かれ、第1次派遣の調査結果を基に、一班はタンボハ、ノーティ、カバリ周辺、2班はモカ、タレアイ、タンブレロ周辺を徒歩で踏査し、現地住民の協力を得て、埋葬場所等を試掘し、発見した遺骨の収容に努めた。
今回収容または受領した遺骨は推定101柱で、11月に予定されている収集派遣の実施まで、現地の一時保管場所に安置した。