本会が厚生労働省の委託を受け実施している「戦没者遺留品の返還に伴う調査」事業で、戦没者の遺品の返還運動を推進しているOBONソサエティから本会に照会があった日章旗について、和歌山県で遺族が判明した。
日章旗は、ブーゲンビル島で戦死した、みなべ町出身の小谷幸一さんのもので、和歌山県遺族連合会の杉本正博会長が、地元であるみなべ町で遺族を特定し、返還されることとなった。
5月30日、みなべ町役場で返還式が行われ、姪の小谷一美さんに日章旗が引き渡された。受け取った一美さんは、「(叔父の)ふるさとに戻ってきたい思いが通じたのだと思います」と語った。また、杉本会長は「戦争は二度としてはいけないということを、多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と平和を願う気持ちを述べた。