トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 遺骨収集現地調査を実施
日本遺族会は、日本戦没者遺骨収集推進協会が海外に未だ残されている遺骨に関する情報収集を行う現地調査に協力している。今回、東部ニューギニア、ミャンマー、ビスマーク諸島、インドの各地域に団員を派遣した。
東部ニューギニア
東部ニューギニア現地調査第六次派遣は、1月12日から26日の期間で、パプアニューギニア・モロベ州を調査した。
派遣団はフィンシュハーヘン周辺のシキ、ジオワネン、サテルベルグ等の集落で遺骨を捜索し、推定6柱を収容した。また、サラワケット山系のバワンで既に収容されていた遺骨推定1柱を受領し、日本兵埋葬地とされる場所2箇所を試掘したが、遺骨の発見にはいたらなかった。
ビスマーク諸島
ビスマーク諸島現地調査第六次派遣は、1月26日から2月9日の期間で実施され、パプアニューギニア・ブーゲンビル島を調査した。
今回派遣団は、バナ地区、ブイン地区及びシワイ地区の村落を廻り事業を周知し、遺骨の情報提供を呼びかけた。また、シコレワ村、ボウレコ村、コンガラ村で住民が発見し保管していた遺骨が日本兵の遺骨であることを確認し受領した。
今回派遣団が受領した推定3柱の遺骨は、ソファノ島の遺骨保管場所に安置された。
ミャンマー
ミャンマー現地調査第1次追加派遣は、1月21日から2月3日の期間で、第1次派遣で調査継続となっていたシャン州ペコン地区を調査した。また、第3次派遣は、2月6日から17日の期間で、マンダレー地方域マンダレー地区を調査した。
第1次追加派遣は、ペコン地区ブラバロオ村の洞窟内に残されている遺骨をすべて収容し、既に収容されている遺骨を合わせて、日本から同行した遺骨鑑定人が鑑定を行った。鑑定の結果、ミャンマー人の遺骨2柱を選別し、日本兵の遺骨を29柱と判定された。
第3次派遣は、キャクタロン、カズン、ミンジャン、タウンタ等で事業を周知した。また、メークテーラ地区の村落で寄せられた遺骨情報を基に、インパレ村で遺留品とともに発見された遺骨推定1柱を受領し、レインドウ村で住民が証言する数カ所の埋葬地場所を確認した。
インド
インド現地調査第三次派遣では、1月27日から2月8日の期間で、マニプール州インパールとナガランド州コヒマの2班に分かれ調査した。
派遣団は、在インド日本国大使館から大使館員が同行し、インド外務省東アジア局と今後の遺骨収集の進め方等について協議した。
また、今回現地の情報に基づき、ビシェンプールで重機を投入して掘削作業を実施したが、遺骨の発見にはいたらなかった。