トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 戦没者遺骨収集を実施 硫黄島、東部ニューギニア
日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)は、硫黄島、東部ニューギニアの遺骨収集派遣団を相次ぎ派遣し、本会からもそれぞれの地域に団員を派遣した。現地での収容作業等を終えて無事帰還した派遣団は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催された引渡式で関係遺族が見守る中、厚生労働省へ遺骨を引き渡した。
硫黄島
硫黄島戦没者遺骨収集第四回派遣団は、1月29日から2月14日の期間で実施され、本会から6人を派遣した。
派遣団は、掘削調査立会の面的調査で発見された壕等で遺骨収容作業を行った結果、平和祈念墓地公園付近で1柱、為八海岸近くの壕で5柱、滑走路地区地下壕で1柱を収容した。
2月12日、天山の「硫黄島戦没者の碑」前にて追悼式を挙行し、翌日第一回及び第三回の遺骨収集派遣団が収容し安置していた遺骨35柱とあわせ計42柱の遺骨を奉持し帰還した。
東部ニューギニア
東部ニューギニア戦没者遺骨収集派遣団は、2月13日から2月28日の期間で実施され、本会から6人を派遣した。
派遣団は、3つの班に分かれ行動し、1班はオロ州ポポンデッタ、バゴウ及び東セピック州ウエワクで、2班はマダン州ボギア及びモロベ州ラエで、3班はオロ州エオラクリークでそれぞれ遺骨の捜索、掘削、鑑定作業等に従事し、42柱の遺骨を収容した。
2月27日、東セピック州ウエワクで合流した派遣団は、「ニューギニア戦没者の碑」で追悼式を挙行し、英霊の冥福を祈った。