トップ » 遺児巡拝 参加者募集 » 樺太・千島戦没者慰霊碑維持管理等事業 水落会長が現地を調査
日本遺族会が厚生労働省から委託を受け、日本政府がロシア連邦サハリン州スミルヌイフ地区ポペジノに建立した「樺太・千島戦没者慰霊碑」の維持管理状況を調査するため、8月16日から20日までの5日間、水落敏栄本会会長、他事務局職員1人を派遣した。
一行は8月16日、羽田空港から新千歳空港で国際線に乗り継ぎ、ユジノサハリンスクに到着。
翌17日、小西克己在ユジノサハリンスク日本国総領館副領事の同行を得て慰霊碑調査に向かった。午後3時30分、慰霊碑の維持管理を担うスミルヌイフ地区行政府を表敬、コスチコフ地区議長らと慰霊碑維持管理について意見交換した。その後、ポペジノにある慰霊碑に向かい調査を行った。
慰霊碑は今年7月、本会の調査結果に基づき厚生労働省は、3年間凍結していた大規模改修工事を行っている。内外装は概ね綺麗になっていたが、床面の一部に剥離が目立った。夕刻、ベロババ・スミルヌイフ市長代行らに調査結果を報告し、今後の慰霊碑管理を要請した。
ユジノサハリンスクに戻った調査団は18日、スミルヌイフに慰霊碑を建設する際、現地政府の窓口となったドロフスカヤ元観光局長を招いて懇談会を催し、20日、正午からサハリン州政府のニコリナ文化副大臣らと会談を行なった。水落会長から「今後も慰霊碑の管理や、戦没日本人の遺骨の収容にサハリン州政府のお力添えを願いたい」と要請した。