トップ » 海外未送還遺骨情報収集事業 » 活動情報 » 平成30年度慰霊友好親善事業実施状況 東部ニューギニア、ビスマーク諸島、西部ニューギニア
東部ニューギニア、ビスマーク諸島、西部ニューギニアを実施
東部ニューギニア
水落敏栄本会会長を総括団長とする東部ニューギニア慰霊友好親善訪問団団員12人は、九月五日靖国会館に集合し結団式を行い、同夜の便(成田発、チューク経由、ポートモレスビー行き、9月1日に就航)で父の眠る東部ニューギニアに向け出発した。翌朝6日、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーに到着、その後一行は飛行機を乗換えアロタウ(ラビ)へ移動し最初の慰霊祭を第三飛行場跡で行った。
7日はラエに移動し、8日早朝ラエのホテルの一室を借り慰霊祭(雨天の為)を厳粛に行う。その後ルナマンの丘(本部山)で花を手向け、水落総括団長と関係者2名のみチャーター機(八人乗りセスナ)でダンピール海峡に向かい機上遥拝を行った。
9日はボイキン、バナギ、マンデー、ウエワク洋天台と各地で慰霊祭を行い、亡き父への想いを語りかけ、散華されたご英霊の冥福を祈った。
10日午前、全員でチャーター機に搭乗しムッシュ島、ボイキン、バナギ、坂東川(ドリニュモール川)、アイタペを機上遥拝し、風景を目に焼付けるとともに涙ながらに手を合わせ亡き父を偲んだ。同日午後、「ニューギニア戦没者の碑」において全戦没者追悼式を厳粛に挙行し、ご英霊に哀悼と感謝の誠を捧げた。
11日、ウエワクのピータ・トロット小学校を訪問し団員が持ち寄った学用品・衣類等を寄贈、またウエワク総合病院に車椅子を寄贈し現地の方々との友好を深めた。
一行は12日、所期の目的を果たし亡き父との別れを惜しみつつ、それぞれの思いを胸に全員無事に帰国の途についた。
ビスマーク諸島
ビスマーク諸慰霊友好親善訪問団(団員14名・付添者含む)は9月5日、東京・靖国会館で結団式を行い、当日成田空港を出発した。
トラック諸島(現チューク島)のモエン島(旧春島)を経由し翌朝、首都のポートモレスビーに到着した。
同日一行は、70年余の積年の思いを胸にチャーター機にて最初の訪問地、ニューブリテン島のホスキンス向け出発した。
亡き父上の戦没地であるコウ上空を旋回しホスキンスに到着した一行は、空港近くの海岸にて慰霊祭を行い亡き父たちの冥福を祈った。
午後、再びチャーター機にて次の訪問地ブカ島へ向かう。給油後、雨の中ブカ島を離陸し、ブーゲンビル島のトクオ、マイカ、エレベンタ、ブイン、ルイセイ、アイダラ、ミイロン、マワレカ、タロキナ、タボバナツ上空を遥拝し亡き父を偲び、
翌7日にはブーゲンビル島のヌマヌマにて慰霊祭を行い、積年の思いを涙ながらに語りかけた。
8日、ニューブリテン島のラバウル(ココポ)へ移動。9日、旧ラバウル湾にて慰霊祭を行い、散華された英霊の冥福を祈った。
10日、ラバウルにある日本政府建立の慰霊碑前にて全戦没者追悼式を挙行、ご英霊に感謝の誠を捧げた。
また一行は、ブーゲンビル島ヌマヌマの小学校を訪問し、ラグビーボールや縄跳び、学用品、衣類等を寄贈し子供達と交流を深めるとともに、ブカ島では病院を訪ね、車椅子を寄贈するなどして友好親善に努め、12日所期の目的を果たし無事帰国した。
西部ニューギニア
伊藤早苗本会評議員を団長とする西部ニューギニア慰霊友好親善訪問団は9月14日、遺児代表12人が東京・靖国会館に集合し結団式を行い、靖国神社で昇殿参拝後、前泊の羽田空港付近の宿舎に移動。翌15日羽田を出発した一行はインドネシアの首都ジャカルタに到着した。16日早朝、同地を出発しセレベス島へ。同島到着後、マカッサル海岸で慰霊祭を行い、亡き父に語りかけた。
17日、ジャヤプラ(旧ホーランジャヤ)に向い、センタニ湖畔で慰霊祭を行う。18日、ジャヤプラ市内の産婦人科病院を訪問し車椅子を寄贈後、センタニ小学校でサッカーボールや団員が持ち寄った学用品・衣類等を寄贈、記念の植樹を行うなど明日を担う子供たちと交流を深めた。午後、フンボルト湾岸・コタバルの慰霊碑で個人慰霊祭を執り行い、亡き父たちの冥福を祈った。
19日、ビアク島に移動し、西洞窟の戦没日本人慰霊碑及び同島北部のコリム湾口で亡き父たちへ積年の思いを語りかけ、懇ろに弔った。
翌20日、パライの日本政府建立「第二次世界大戦慰霊碑」で全戦没者追悼式を挙行し哀悼の誠を捧げた。同夜には現地の小学校教師、児童を招いて懇談会を開催し、交流を深めるなど、所期の目的を果たした一行は、23日無事帰国の途についた。