日本遺族会は、厚生労働省の委託事業である海外民間建立慰霊碑移設等事業で、3月21日から29日の期間、フィリピンのルソン島へ二人を派遣し、厚生労働省が、管理状況が不良と判定した、特定の管理者がいない等の理由で放置され劣化している慰霊碑の埋設等を実施した。
派遣団は、カガヤン州ガタランの小学校敷地内で台座の上に倒れたまま放置されていた地蔵尊について、学校側と協議し台座の横に埋設することで合意した。また、ヌエバビスカヤ州アリタオの木製追悼碑とバターン州キナワン村の台座を地権者の同意書を取り付けたうえで埋設した。この他、ベンゲット州アトックとブラカン州イポダムの木製追悼碑が地権者により既に撤去されたいたことを確認した。
帰国前に、派遣団は今回の事業実施状況を在フィリピン日本国大使館に報告し、道路拡張等で今後撤去される可能性がある慰霊碑について現地行政機関等から大使館へ通達があった場合は、本事業で対応する旨を伝えた。