トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 遺骨収集派遣 マリアナ諸島、硫黄島、東部ニューギニアを実施
日本戦没者遺骨収集推進協会(推進協会)は、マリアナ諸島、硫黄島、東部ニューギニアの遺骨収集派遣団を相次ぎ派遣した。各派遣団は無事帰還し、千鳥ヶ淵戦没者墓苑での引渡式で厚生労働省へ遺骨を引き渡した。
マリアナ諸島
マリアナ諸島戦没者遺骨収集派遣団は、1月31日から2月9日の期間で実施され、本会からは2人を派遣した。
派遣団は二つの班に分かれ、1班はサイパン島において、平成29年度現地調査派遣で既に収容され安置されている遺骨39柱を確認し、遺骨に付着している土砂の除去に従事した。2班はテニアン島で現地住民等に情報提供の呼びかけ及び事業の周知活動を行うとともに、寄せられた遺骨情報地点の確認に努めた。
その後、サイパン島で合流した両班は、2月6日、バナデル飛行場跡地で、焼骨式並びに追悼式を執り行った。
硫黄島
硫黄島戦没者遺骨収集第四回派遣団は、1月30日から2月15日の期間で実施され、本会から六人を派遣した。
派遣団は、掘削調査立会団の現地調査で選定された壕で遺骨収容作業を行った結果、コーストガード跡(米国沿岸警備隊跡)周辺で14柱、滑走路地区地下壕で2柱を収容した。
2月13日、天山の「硫黄島戦没者の碑」前にて追悼式を挙行し、翌日第2回派遣団が収容していた1柱とあわせ計17柱の遺骨を奉持し帰還した。
【硫黄島で収容作業】
東部ニューギニア
東部ニューギニア戦没者遺骨収集派遣団は、2月14日から3月1日の期間で実施され、本会から五人を派遣した。
派遣団は、二つの班に分かれ行動し、1班はオロ州、東セピック州、サンダウン州で23柱、2班はマダン州、モロべ州で60柱を受領・収容した。
東セピック州ウエワクで合流した両班は、2月26日、「ニューギニア戦没者の碑」で追悼式を挙行し、英霊の冥福を祈った。