トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 遺骨収集 ソロモン諸島、インド、樺太へ派遣
日本戦没者遺骨収集推進協会(推進協会)は、ソロモン諸島、インド、樺太・占守島の遺骨収集派遣団を相次ぎ派遣した。
ソロモン諸島
ソロモン諸島戦没者遺骨収集派遣団は、10月21日から11月2日の期間で実施され、本会からは3人を派遣した。
派遣団は、ガダルカナル島に10日間滞在し、本会が厚生労働省から委託を受けて実施していた海外未送還遺骨収集事業及び推進協会の現地調査において既に発見していた遺骨を含めて137柱を収容した。
その後、団員により丁寧に洗骨された遺骨は、10月30日焼骨され、同日、在ソロモン日本国大使参列のもと、追悼式が執り行われた。
11月2日、派遣団により奉持され帰還した遺骨は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑での遺骨引渡式で、関係遺族が見守る中、厚生労働省へと引き渡された。
インド
インド戦没者遺骨収集派遣団は、11月5日から11月16日の期間で実施され、本会から1人を派遣した。
派遣団は、マニプール州インパールで、州政府、インパール作戦財団等の現地関係者を表敬訪問し、遺骨情報について確認し、サンジャック村で2柱、フバラ村で一柱を受領した。
受領した遺骨は、マニプール州政府の遺骨鑑定人により日本兵と判定され、12日、コレンゲイ村において焼骨し、翌日、インパール市ロクパチンの「インド平和記念碑」で追悼式が執り行われた。
16日、無事帰国した派遣団は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑での引渡式で、奉還した遺骨を厚生労働省へ引き渡した。
樺太・占守島
樺太・占守島戦没者遺骨収集派遣団は、11月14日から11月22日の期間で実施され、本会から3人を派遣した。
派遣団は、ロシア連邦サハリン州スミルヌイフで、ピオネール基金がスミルヌイフ地区で発掘した遺骨3柱、ロシア調査運動が発掘した遺骨15柱を受領し、サハリン州政府の遺骨鑑定人の判定により日本人戦没者の遺骨であると確認を得た。
18日、気温がマイナス19度の極寒の中、受領した遺骨を焼骨し、追悼式を挙行した。
21日、遺骨を奉持して帰国した派遣団は、成田空港で遺骨を厚生労働省へ引き渡した。翌日、厚生労働省で拝礼式が執り行われ、参列者は祭壇に献花し、戦没者の冥福を祈った。