厳粛かつ盛大に式典を挙行 遺族代表ら460人が参列
天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、日本遺族会創立70周年記念式典が9月19日、東京都港区の明治記念館・富士の間で厳粛かつ盛大に挙行された。内閣総理大臣代理・菅義偉国務大臣をはじめ各界代表、全国戦没者遺族代表ら約四百六十人が出席。本会創立記念式典への両陛下の行幸啓は創立65周年記念式典についで6回目となる。
午前10時、本会の畔上和男専務理事、井上春行事務局主幹の司会で開式。靖国神社に鎮まる英霊に感謝の黙禱を捧げ、宇田川剱雄副会長が開式の辞を述べた。
定刻の10時8分に天皇皇后両陛下が正面玄関にご到着になられ、水落敏栄会長、宇田川剱雄、市來健之助両副会長、江馬潤一郎明治記念館館長がお出迎えした。両陛下は、水落会長の先導で式典会場にご臨場になられた。
渡辺浩二楽長が指揮する皇宮警察音楽隊の吹奏にあわせて参列者は国歌を斉唱、水落会長が両陛下が取組んできた慰霊の旅について「戦没者とその遺族に思いを寄せ続けていただいていることは、誠に感謝に堪えません」と述べた。
その後、内閣総理大臣代理・菅義偉国務大臣(安倍総理、米国出張の為)、大島理森衆議院議長、伊達忠一参議院議長、最高裁判所長官代理・岡部喜代子判事(寺田長官、アジア太平洋最高裁判所長官会議の為)、山田啓二全国知事会代表(京都府知事)からそれぞれ心のこもった祝辞をいただいた。
また、永年、政府の慰霊事業の協力や昭和館の運営等の貢献が認められ、加藤勝信厚生労働大臣から本会に対して感謝状が贈られた。
続いて、日本遺族会会長表彰が行われ、藤安澄夫宮崎県遺族連合会会長が被表彰者百三十一人を代表して、表彰状を受領した。
天皇皇后両陛下のご退場に際し、会場から両陛下の万歳を三唱、両陛下は会釈して、にこやかにお応えになられた。
市來健之助副会長が閉会の辞を述べ、十時五十五分、記念式典はすべて滞りなく終了した。
その後、会場では、会長表彰の被表彰者の名前が紹介された。