日本遺族会は、厚生労働省の委託事業である海外民間建立慰霊碑移設等事業で、3月21日から28日の期間、ロシアのイルクーツク州、ザバイカル地方、ハバロフスク地方に2人を派遣し、厚生労働省が指定した、特定の管理者がいないため放置され劣化している管理状況が不良と判定された慰霊碑の埋設等を行った。
派遣団は現地で作業員を雇い、イルクーツク州リストビアンカ日本人墓地で木製角塔婆1基を埋設したほか、ザバイカル地方ブカチャチャで木製角塔婆1基の埋設を試みたが地面が凍結して掘ることができなかったため、ブカチャチャ村の村長に塔婆を預け春になってから埋設するよう依頼した。また、ハバロフスクの日本人墓地では、昨年秋に、清掃活動の一環として在ハバロフスク日本国総領事館職員立ち合いの下、日本人会有志によって、対象だった木製角塔婆3基が埋設、2基が墓地内の適切な場所に移設されたことを確認した。