日本遺族会は、厚生労働省の委託事業である海外未送還遺骨情報収集事業の東部ニューギニア地域で、平成28年度第5次調査団2人をパプアニューギニア東モロベ州へ派遣し、1月14日から28日の期間、残存遺骨に関する調査を実施した。
首都ポートモレスビーを経由してモロベ州ラエに到着した調査団は航空機で北海岸のワスへ移動し、ワスからボートでナンバワリワ村を訪れた。村に民泊し、現地住民らへ聞き取りし、戦闘があった場所が日本兵の埋葬地となっているという証言に基づき試掘した結果、13柱を収容した。ナンバリワ村からさらにボートでシアルムへと向かい、シアルム、フィシュハーフェン周辺を車両で廻り、ワンドカイ村で一柱、ジベバネン村で多くの遺留品とともに8柱を収容した。
また、ヘリコプターをチャーターし、サラワケット山系のムバンジン、アベン、サカラン、ツウェップ、バワンを踏査し、住民に事業周知用のポスター及びパンフレットを配布して、情報提供を呼び掛けた。
今回受領した遺骨の総数は22柱で、ラエの一時保管場所に安置し、今後予定されている遺骨収集派遣団により日本へ帰還する。
現地住民の協力を得て埋葬地を試掘する=1月18日、ナンバリワ村で