トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 事業の取組み » 戦没者遺骨収集帰還 硫黄島から17柱奉還
日本戦没者遺骨収集推進協会主催の硫黄島戦没者遺骨収集派遣(第4回収容)に、1月17日から2月2日の期間で本会から七人を派遣し、硫黄島の壕等で収容作業に従事し、これまでに現地で収容、仮安置されていた遺骨も含めて17柱を内地へと奉還した。また。これに先駆けて地下壕等を調査する掘削調査立会の派遣も実施された。
遺骨を奉持し引渡式へと向かう団員=2月2日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で
日本戦没者遺骨収集協会主催の派遣団は、本会からの派遣者七人を含め、硫黄島協会、硫黄島旧島民の会、JYMA日本青年遺骨収集団等の関係団体から参加した団員総勢三32人で編成され、掘削調査立会団が事前に現地調査した結果に基づき、選定された場所で収容作業を実施した。
今回派遣団は、東海岸付近の壕、トーチカ14カ所で、土砂排出作業に従事し、遺骨を捜索した結果、4柱を収容した。
派遣団は2月1日、今回収容した遺骨と、これまでに現地で収容され仮安置されていた遺骨とあわせ17柱を本邦へと奉還した。
翌2日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で引渡式が挙行され、参列した多くの関係遺族、国会議員等が見守る中、厚生労働省へと遺骨を引き渡した。また、日本遺族会を代表して水落敏栄会長(参議院議員)が献花した。
なお、今回の収容派遣の前に、10月下旬から2月初旬の期間で、第12回から第17回の計6回にわたり掘削調査立会団が派遣されている。立会団は、防衛省が実施した地中探査レーダー調査により反応があった箇所について、重機等による掘削調査の立会業務及び遺骨の確認を目的としており、本会からも各派遣に、硫黄島遺骨収集経験者1人が参加している。