トップ » 海外未送還遺骨情報収集事業 » 戦没者遺骨収集 東部ニューギニアから112柱奉還
日本戦没者遺骨収集推進協会主催の東部ニューギニア戦没者遺骨収集帰還派遣に本会から4人を派遣し、パプアニューギニアの各地で遺骨の収容作業にあたり、112柱を日本へ送還した。この派遣は、本会が厚生労働省から委託され実施した海外未送還遺骨情報収集事業のオロ州、モロベ州、東セピック州での調査結果に基づくものである。
焼骨式で遺骨を荼毘に付す団員=2月19日、ウエワクで
日本戦没者遺骨収集協会主催の派遣団は、本会からの派遣者4人を含め、東部ニューギニア戦友・遺族会、JYMA日本青年遺骨収集団等の関係団体から参加した団員11人及び厚生労働省からの指導監督者2人で編成され、2月8日から2月23日までの16日間の業務に従事した。
派遣団は9日からオロ州ポポンデッタに入り、13日までの間、過去の調査で見つかったバゴウ村の埋葬地において、地権者の許可を得て試掘し、8柱を収容した。その他、オロ州の一時保管場所に安置されていた遺骨など55柱を受領した。
14日にはモロベ州ラエに移動し、ボブダビ、ムボ、ナンバリワ、カイセニック等で既に収容され、ラエの一時保管場所に安置されていた遺骨の柱数を再鑑定し、29柱を受領した。そして、18日には東セピック州ウエワクに入り、事前にマリエンベルグ、マタパウ、タラワイ島、ヌンゴリ、ウルプ等で収容し、安置されていた遺骨20柱を受領した。
すべての遺骨収容作業及び焼骨式を終了した派遣団は、2月20日、在パプアニューギニア日本国大使館中嶋敏特命全権大使参列の下、ウエワクの「ニューギニア戦没者の碑」において追悼式を挙行した。
22日、112柱遺骨とともに無事帰国した派遣団は、翌日の千鳥ヶ淵戦没者墓苑での引渡式において、出迎えた多くの関係遺族等が見守る中、厚生労働省職員へ遺骨を引き渡した。