トップ » 海外未送還遺骨情報収集事業 » 活動情報 » ソロモン諸島より137柱奉還 政府遺骨帰還事業に貢献
日本遺族会は、厚生労働省から委託を受け実施している海外未送還遺骨情報収集事業のビスマーク・ソロモン諸島地域第二次派遣団団二人をソロモン諸島に派遣し、八月十七日から三十一日の期間、フロリダ島、コロンバンガラ島、ニュージョージア島等で残存遺骨について調査した。
成田を出発し、首都ホニアラに到着した調査団は、在ソロモン日本大使館、ホニアラ国立博物館を表敬訪問し、事業説明及び協力を依頼し、調査に入った。
派遣団は、フロリダ島、コロンバンガラ島、ニュージョージア島ムンダ周辺で、過去に調査した村落を再度訪問し、現地の協力者に面談し情報を収集、試掘を行うなどして遺骨の発見に努めた。ガダルカナル島では、バラナ村、レレイ村の協力者に収容作業を依頼し、ギフ高地、シーホースリッジ、タンボハ等で収容された遺骨を複数受領した。
拝礼式で献花する畔上和男本会専務理事=9月3日、厚生労働省で
また、派遣団と同じ期間で、全国ソロモン会、JYMA日本青年遺骨収集団が活動母体である、ガダルカナル島未送還遺骨情報収集活動第三次自主派遣隊(以下、自主派遣隊)が、第二師団機動経路(丸山道)のルンガ川流域モカの野戦病院跡で収容活動を実施し、二十四柱を収容した。
今回派遣団並びに自主派遣隊が受領した遺骨、さらに今年三月に本会が受領し一時保管場所に安置されていた遺骨(本紙第七四八号に掲載)、併せて一三七柱が、厚生労働省のソロモン諸島遺骨帰還応急派遣により、九月二日、日本へと奉還された。
翌九月三日には、厚生労働省で、拝礼式が執り行われ、関係団体が参列し、本会からは畔上和男専務理事が参列し、祭壇に拝礼、献花した。