トップ » 遺骨帰還事業の取組み » 事業の取組み » 政府遺骨帰還事業ソロモン諸島から241柱帰還
政府主催平成二十三年度ソロモン諸島遺骨帰還団が、現地で収容した遺骨とともに帰国しました。帰還団は、本会が厚生労働省から委託され実施した海外未送還遺骨情報収集事業において確認、受領した遺骨を中心に収容作業にあたり二四一柱を収容し、現地から帰還した遺骨は千鳥ヶ淵戦没者墓苑での引渡式において厚生労働省へと引き渡されました。本会からは二人が派遣されました。
ソロモン諸島遺骨帰還団(厚生労働省・土元敏信団長他八人)は、二月二十七日、成田空港で結団式を行い、日本を出発し、二月二十九日、ブリスベン経由でガダルカナル島ホニアラに入った。帰還団は在ソロモン日本国大使館、ソロモン諸島国立博物館、ホニアラ市ロベ中央警察署等を表敬訪問し、既に大使館及び現地一時保管場所に安置されていた遺骨を帰還団が滞在するキタノメンダナホテルの会議室に移動し、遺骨の鑑定、柱数の判定、洗骨等の収容作業に従事し、派遣期間中に二四一柱を収容しました。
帰還団は、アウステン山での焼骨式並びにナナ部落コカンボナでの追悼式を終え三月八日、収容した遺骨とともに日本に帰国し、翌九日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で挙行された遺骨引渡式において、関係遺族が見守る中、厚生労働省へ遺骨を引き渡しました。
今回、帰還団が収容した遺骨は、主に本会が厚生労働省から委託され実施した平成二十三年度海外未送還遺骨情報収集事業の調査結果に基づくものです。本会は平成二十三年度にソロモン諸島へ二回調査団を派遣し、ガダルカナル島、ベララベラ島、ニュージョージア島ムンダを中心に調査しており、調査団が確認した遺骨は国立博物館員の鑑定を経て、情報提供者、地権者等の了承を得たうえで受領し、ガダルカナル島の日本大使館及び現地協力者から提供された一時保管場所に安置していました。